5月19日に開幕する今季メジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」の会場となるサザン・ヒルズCC。そのコースチェックを行うのは、先日話題になったタイガー・ウッズ(米国)だけではない。
4月の「マスターズ」を制した世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が9日、米オクラホマ州タルサにある同コースを訪問。チーム戦で行われた同月の「チューリッヒ・クラシック」でコンビを組んだライアン・パーマー(米国)らとともに、ギル・ハンス氏らによるコース改造を確認した。
実は25歳のシェフラーは他の出場選手よりも、このサザン・ヒルズCCをよく知る一人かもしれない。前回、同じコースで開催された2007年の全米プロには出場していないが、テキサス州オースチンのテキサス大在学中に、ここで開催された競技にたびたび出場している。
15年には「ビッグチャンピオンシップ」で勝利し、18年も5位と好成績を残している。また14年の「トランス・ミシシッピ選手権」にも出場し、21位になった。
そして、メジャー出場を控えた9日の練習ラウンドではコースのアシスタントプロが同行。シェフラーはボール1球だけでプレーし、打ち直しやグリーン上のチェックもなく6アンダーの「64」をマークした。前半は1アンダーで、後半には10番から4連続バーディも奪った。
同行したアシスタントプロも「世界ランキング1位の理由がよく分かった。勝つ可能性も高いし、少なくとも優勝争いをしない理由がない。飛距離も十分だし、アイアンの距離のコントロールがすばらしい」と絶賛。「後半はほぼどのホールも2〜3メートルにつけていた」と、その仕上がり具合を説明する。
個人戦ではツアー初優勝を挙げた2月の「WMフェニックスオープン」以来、出場6試合で4勝。ここには当然ながらメジャー初勝利となったマスターズも含まれる。その後は、チーム戦のチューリッヒ・クラシックに出てパーマーと18位という成績を残している。そして今週の「AT&Tバイロン・ネルソン」(12日開幕)で、マスターズ勝利後初となる個人戦に出場する。(文・武川玲子=米国在住)
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