<アジアパシフィックオープンゴルフ ダイヤモンドカップ 初日◇12日◇大洗ゴルフ倶楽部 (茨城県)◇7163ヤード・パー70>
数々の伝説が生まれている難関・大洗ゴルフ倶楽部は、13年ぶりに戻ってきた石川遼をどのように迎えたのか。初日のラウンドを3バーディ・3ボギーの「70」、イーブンパー・34位タイとした石川は、満足半分、悔しさ半分で2日目に向かう。
10番スタートの出だしは今大会パー5からパー4に変更になった難度高めのホール。ここでドライバーを振り抜き、左のファーストカットラフにとどめると、そこからバーディチャンスを作った。惜しくもこれは外れたが、続く11番ではグリーン右手前のカラーからパターでチップインバーディ。小気味いいプレーで序盤から波に乗るかに見えた。
ところが、そこからは我慢の時間。「ファーストカットはOK」という気持ちで、ティショットはフェアウェイプラスαの幅に収まり、チャンスメイクにも成功したが、なかなか決めきれずに難関の16番パー3へ。左のピンに対しティショットは左に大きく外すと、これを絶妙なタッチのアプローチで3メートルにつけ、ここはなんとかパーセーブ。それだけに次のホールが悔やまれた。
17番は456ヤードのパー4で、石川のティショットは右のラフへ。ここからグリーン手前の左ラフに運ぶと、3打目が大きくショート。ここでボギーとしてしまったことは、この日の反省点だ。「やっちゃったなというミス。そこら辺は防げたかなと思います」とイーブンで折り返した。
4番では6メートルのバーディパットを決めると、先にバーディとした時松隆光のマネをし、左手でパターを大きく天に掲げファンの喝采を浴びた。続く5番ではティショットが木に当たり、真後ろのラフへ。ここからフェアウェイに出したが、3打目を寄せきれずにボギー。それでも短い6番パー4ではピタッとピンにつけ楽々バーディを奪った。ここから、というところで、7番パー5では1.3メートルのバーディパットを外し、あがりの9番ではボギー。後半は上下動の激しいラウンドとなった。
17番に続いて7番も「やっちゃったなというミス。もう少し細かいミスを分析して、頑張りたい」と悔しさも込み上がるが、「やりたいことの7割くらいはできた」とスイング面、マネジメント面を切り分けてしっかりと意識する、と話していた課題への手ごたえは感じている。
「3メートルにつけるチャンスが3回あったけど、その中で一つくらいは決めたかった。(ほかは)ショートアイアンで5、6メートルにしかつかなかった」。思い切りよく振れているティショットに加え、そんな反省点も口をつく。2日目からは2打目以降の精度を上げる構え。13年ぶりの大洗は、そんな石川の挑戦をどう受け止めるのか。
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