<ほけんの窓口レディース 事前情報◇12日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>
“得意の季節”がやってきた。大会連覇を目指す大里桃子は、先週のメジャー大会を9位タイで終え弾みをつけた。「先週もすごく調子がいいわけではなかったけど、うまく耐えながらプレーできました」と、「持ち味」を発揮しての上位フィニッシュに手応えを感じる。
昨年は5月2日に最終日を行った「パナソニックオープンレディース」から、同30日に終わった「リゾートトラスト レディス」まで2位、2位タイ、優勝、2位、2位タイと脅威的な成績を残した。その活躍から“ミス・メイ”とも呼ばれたが、これについては「パターとショットがかみ合って、絶好調の1カ月だったなって今思います」と振り返る。
ただ、今年は「ミス・メイって言われるけど、去年ほど調子はよくない。自分にプレッシャーをかけてないです」と当の本人はこんな調子。「(昨年は)誰がどう見てもできすぎですよね(笑)。今年はどうなるんだろうな。他人事みたいに思ってます」と笑う。ただ2週前は16位タイ、そして先週の9位タイと成績は上向きだ。
ここまでの10試合でトップ10は2度、予選落ちも2度と安定はしているが、武器であるアイアンの精度が上がらず、納得いく成績を残しているとまではいえない。試行錯誤を重ねるなか、ボールの位置をを右に置くようにすることで、距離感、飛距離も戻っていると感じる。「悪いなりにうまくスコアをまとめられたりもするので、そこは去年よりも成長してますね」。1年前のような不思議な力は感じないが、成長への実感はしっかりとある。
ツアー3勝目に向けての課題については「メンタル」を挙げる。「完璧主義者なところがあって、うまくいかないとすぐ萎える。そこをどうガマンするか。自分を許すというか、失敗してもクヨクヨしたり、怒らないように心がけています」。今週の目標も「うまく上位に入れたらいいな」。季節とそんな気持ちの余裕が、背中を押してくれるはずだ。
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