<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇18日◇サザン・ヒルズCC(米オクラホマ州)◇7556ヤード・パー70>
先週の国内男子ツアー「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」で優勝争いを演じた星野陸也。最終日にもスコアを伸ばしたが6位に終わり、惜しくも連覇とはならなかった。だが、今季国内開幕戦から続く5戦連続トップ10入りを果たし、勢いそのままに米国に乗り込んだ。
月曜日に現地に到着し、いきなり18ホールの練習ラウンドを敢行。「月曜は大丈夫だった時差ボケが出てきた」と火曜日、開幕前日の水曜日はそれぞれ9ホールのみにとどまったが、調整を繰り返し行った。
今年は1月にハワイで行われた米ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に出場したが、アンダーパーを出すことができず、予選落ちを喫した。米本土での試合は昨年6月に行われた「全米オープン」(26位タイ)以来、およそ1年ぶりとなる。
昨年の「全米プロ」開催コースのキアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコースでは、2日目に「83」を叩くなど大苦戦し、予選落ちに終わった。今年の舞台となるサザン・ヒルズCCは「あのコース(昨年)は30ヤード戻されるくらい、風がすごかった。それにくらべたら風の影響が少ない」と分析している。
ショットはもちろんだが、今回はショートゲームを重視する。「グリーンが見た目よりも小さく感じる。グリーンのスピードも出ているから、上からだと3パットも簡単に出てしまいます。外す場所が大事ですね」。常にピンを狙うのではなく、グリーンのセンターやアプローチしやすいところに“外す”マネジメントを明かした。
「トップ10フィニッシュ」を目標にするこの全米プロだが、星野が狙っているのはそれだけではない。現在66位の世界ランキングを今大会終了時に60位まで上げて、6月の「全米オープン」の出場権を獲得すること。そして、現在2位につける国内賞金ランキングで、2週間後の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」終了時点で上位2枠の選手に与えられる7月開催の「全英オープン」の切符を得ることだ。
ここで結果を残すことができるかが、今後に向けてとても重要になってくる。「去年はいいゴルフができていました。全米オープンでは途中までトップ10前後にいた感覚が身にしみています。さらに上を目指したいです」。自らの手で、新たな道を切り開いていく。
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