<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 最終日◇22日◇取手国際ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6804ヤード・パー70>
国内男子ツアー唯一のプロアマ大会に日米通算170勝を挙げた元プロ野球選手の松坂大輔さんが出場して注目を集めた。2日間競技で行われたアマチュアの部。第2ラウンドの松坂さんは4バーディ・9ボギー・2ダブルボギーと前日に続き「79」で回り、2日間トータル18オーバー・32位タイで競技を終えた。
出入りの激しいゴルフとなったが、「4つのバーディはうれしかったです」と笑顔を見せた松坂さん。「プライベートでゴルフをやっていると18ホールずっと集中していることがないので新鮮というか楽しかったですけど、めちゃくちゃ疲れました。プロは4日間続けているので、すごいなと思いました。2日間めちゃくちゃ楽しかったです。出させていただいて感謝です。2日間いろんなプロの技術を見せてもらいました」と2日間を振り返った。
この日同組でラウンドしたのがツアー通算3勝で前選手会長のゲンちゃんこと、時松隆光。9番パー5は互いに2打目をレイアップし、松坂さんの3打目は残り70ヤードほどで、時松は60ヤードほど。「松坂さんがバックスピンで1メートルないぐらいに寄せて、僕もって思ったらグリーンオーバーでした(笑)」と時松が圧倒される場面もあり、バーディの数は松坂さんの4に対して、時松は2と下回った。それでもボギーなしの「68」にまとめたところは、プロの技術を見せた形になる。
松坂さんの活躍を高校時代から見ていたという時松にとって、写真撮影やサインをもらうなど特別なラウンドとなった。松坂さんのゴルフの印象は「ピッチャーをやられていたので、距離感が素晴らしいですね。ショットもパワーがあるので飛距離はちょっと負けていましたし、球がめくれます。(ボールが)上がらない僕からしたらうらやましいです」と超一流のアスリートのポテンシャルの高さを感じた。
時松は今年から本格的にトレーニングを行っていることもあり、ラウンド中には体づくりの話も聞いたという。「(松坂さんが)プロゴルファーと一緒にトレーニングをやってもなかなか(松坂さんに)ついていける人は少ないと言っていたので、それぐらい追い込んでやっているんだなと思いました」。パワーの源には影の努力があることを感じた。ポロシャツの上からでも分かる松坂さんの胸筋を見て、「すごいです。さわりたかったです(笑)」と目標とする肉体もうらやんだ。
年に1度のプロアマ形式の大会に「いつもよりワイワイやっているので、プロだけの試合では味わえないフレンドリー感があり、楽しい大会でした。お忙しい中、出てくれた松坂さんにも感謝です」。大会に華を添えた松坂さんにも感謝の言葉を述べた。(文・小高拓)
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