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日本勢は15人が出場 1874人エントリーの全米女子オープン【原田香里のゴルフ未来会議】

2021年3月まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務め、いまは女子ゴルフ界発展のため尽力し、自身のゴルフ向上も目指す、女子プロゴルファーの原田香里。まだまだこれからと話すゴルフ人生、そして女子ゴルフ界についての未来を語る。
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梅雨入り前を感じさせる雨と、真夏のような陽気が入り混じる今日この頃ですが、ゴルフを愛するみなさん、お元気でしょうか。原田香里です。
今週のテーマは全米女子オープン。2日から、ノースカロライナ州のパインニードルズ・ロッジ&GCで行われるシーズン2試合目のメジャーについてお話ししたいと思います。
今年が第77回大会となる全米女子オープンは、その名の通り米国のナショナルオープン。全米ゴルフ協会(USGA)主催で、予選からカウントすると今年は史上最多の1874人がエントリーする規模の大きなトーナメントです。
過去の実績やロレックス(女子世界)ランキングなどで本戦出場権を持つ選手に加え、米国23カ所、日本、英国、韓国の3カ所の計26会場で行われた最終予選を勝ち抜いた全部で156人が激突します。予選は、アマチュアならハンデャキャップインデックス2.4以下、プロなら誰でも出場できるため、多くの選手が挑戦するのです。
今年は、日本勢も15人が参戦します。ディフェンディングチャンピオンの笹生優花さん、昨年、プレーオフで笹生さんに敗れて2位となったツアー6勝の畑岡奈紗さん、2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子さん、先週の米ツアー、バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで決勝まで進んで2位となった古江彩佳さんら、米ツアーで戦う面々は、当然、出場します。
日本ツアーからは、今季すでに5勝している西郷真央さん、米ツアーでの経験豊富な上田桃子さん、ただ一人先週の日本ツアー、リゾートトラストレディスに出場して優勝したあと渡米した小祝さくらさん。日本で行われた最終予選を突破した濱田茉優さんら6人も含めたメンバーが、どんなふうに戦うのか、とても楽しみです。
私はオレゴン州パンプキンリッジGCで開催された1997年と、ミシガン州オールドウェイバリーGCの1999年の2度、出場経験があります。いずれも、前年の日本ツアー賞金ランキング上位(2位)によるものです。当時も開かれた大会ではありましたが、現在のように海外で予選が行われていたわけではなく、ロレックスランキングなどもなかったため、米国以外の選手が出場するにはまだまだハードルが高かったはずです。
初めて出場して驚いたのは、とにかくゴルフをする環境が整えられていることでした。練習ラウンドからギャラリーがたくさん入っていて、選手がプレーしやすいようにグリーンとティのあいだのインターバルでもボランティアの皆さんがロープでササっと道を作ってくださる。練習場は広く無制限に球を打てるし、必ず名前が描かれた札を立ててくれる…。感動したことを挙げればキリがありません。規模の大きさもケタ違いでした。
当時に比べると、日頃、日本ツアーでプレーする選手にとって、チャンスが大きく広がったのは言うまでもありません。主催のUSGAが、門戸をより広く世界に広げるために米国以外での予選を開催してくれるようになったこと、ロレックスランキング上位の選手に出場資格を与えてくれたことは何よりも大きいですね。
もうひとつ、今年、日本からの出場選手が多い裏には、日本ツアーの制度が変わり、シード権などに使われるようになったメルセデス・ランキングに、メジャーで得たポイントが加算されるようになったということもあると思います。しかも、ポイント配分が大きいので、前後を含めて日本の試合を休むことへの抵抗がだいぶ減ったのではないでしょうか。
連覇がかかる笹生さんは、優勝以来、ずっと米ツアーで戦い続けています。調子の波もありますが、大きな期待がかかります。難しいセッティングを、爆発力のある笹生さんがどんなふうにプレーしてくれるのか。考えるだけでワクワクします。
去年のリベンジがかかる畑岡さんは、実績十分。普通にプレーすることができれば、優勝争いして当然の力を持っています。ただ、実力があるぶん、メジャーに対する思い入れが強すぎるのが気になるところ。本人もイヤというほどわかっているはずですが、どうしても気持ちが入りすぎてしまい、いつものゴルフができなくなってしまうことがあるのではないでしょうか。今年の大会でそこから抜け出すことができるかどうか。それも含めて楽しみに見守りたいと思います。
どうなるか全くわからない魅力を持っているのが渋野さん。スイング、プレースタイル、気持ちなど、どこの試合であれ、安心してプレーしているんだろうな、と感じることも多々あります。いろんなことを自分で考え、模索し、ジャッジするのがゴルファーというもの。渋野さんがどんなふうにプレーするのか、毎回興味津々なのは、私だけではないでしょう。
古江さんは、その強さを存分に発揮してのマッチプレー2位だったと思います。出場した試合で予選落ちが一つもなく、マッチプレーもしぶといプレーを重ねた結果の決勝進出。残念ながら準優勝に終わってしまいましたが、初優勝が見えたことで気持ちはより強くなったのではないでしょうか。疲れてはいると思いますが、気を張ったまま試合に入れれば、上位に入ることもできると思います。精神的にとても大変だと思いますが…。
日本から出場するメンバーの中では、やはり西郷さんに期待してしまいます。5勝もしているのだから当たり前ではあるのですが、日本ツアーで首位の平均ストローク、パーセーブ率、リカバリー率などを見ると、安定感は抜群。何度も優勝争いをしながら勝てなかった昨シーズンに身につけた忍耐強さもあるだけに、より厚いフィールドで世界中を驚かせる可能性は十分にあるでしょう。
世界中の実力者が集まる全米女子オープン。日本勢もたくさん参戦する今年は、さらに興味の幅も広がるはずです。ハンディキャップインデックス2.4以下という高い高いハードルはありますが、これを超えることができれば、門戸はすべての女性ゴルファーに開かれています。そんな夢(妄想?)を抱きながら見るのも面白いナショナルオープンの究極の形です。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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