<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第5戦Sanrio Smile Golf Tournament 事前◇1 日◇グリッサンドゴルフクラブ(6453ヤード・パー72)>
将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーが経験を積むための場を提供するトーナメントとして、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下MNGT)。22年は年間12試合を開催する予定で、あす2日に第5戦Sanrio Smile Golf Tournamentがグリッサンドゴルフクラブ(千葉県)で行われる。
今季のMNGTに第2戦マイナビカップからエントリーして、今大会含めて4試合すべてでファン投票1位を獲得し出場権を得ている選手がいる。高原花奈だ。ファン投票で参戦と聞くと実力がイマイチなのではと思うかもしれないが、そんなことはない。平均パット数で1位にランキングされる選手である。
「これまでの3試合はもったいないミスが多かったです。高校時代にドライバーイップスにかかって、右プッシュとチーピンが止まらず悩んでいました。最近になってようやくまともになってきましたが、緊張する場面でビビりが出ると体が開いて腰が抜けてしまいます」と、高原。
ドライバーイップスに悩んだ高原は、鈴木愛を賞金女王に育てたツアーコーチ・南秀樹のもとを訪れたという。そして南の指導で少しずつイップスを克服中。もう少しのところまで回復しているという。
「マイナビネクストヒロインは今年から参戦していますが、こんなに緊張する試合だとは思っていませんでした。テレビ中継があったり雰囲気がプロツアーみたいで緊張感を誘うのだと思います。プロテストに向けて、いい経験になっています」
昨年2回あったプロテストは、イップスのためドライバーがまったくダメで不合格。3回目の受験となる今年のプロテストも目前に迫ってきた。幼少のころからプロになることを夢見てきた高原。その思いはどこから来るのだろう。
「金田久美子さんのファンで、10歳のときから試合を見に行ってついて回っていました。そしてクミちゃんみたいになりたいってゴルフを始めたくらいです。いまでは仲よくしていただいて、ウエアとかお下がりをもらっています。可愛いしやさしいし、とても温かい人です。でも、スイングだけはマネしちゃダメっていわれました」と、笑顔で話す。
金田久美子が好きすぎてプロゴルファーを目指し、MNGTでは人気ナンバーワンの高原。あす本戦は第2組9時15分スタートだ。(文・河合昌浩)
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