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ジョン・ラーム、コロナ陽性による途中棄権で逃した連覇へ「今年勝てばいい」

<メモリアル・トーナメント 事前情報◇1日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(オハイオ州)◇7533ヤード・パー72>
昨年の大会3日目。ジョン・ラーム(スペイン)に思わぬアクシデントが起きた。第3ラウンドをプレーしている最中に、新型コロナウイルス感染が判明。「64」でホールアウト後、無念の棄権となった。
第3ラウンド終了時点で2位に6打差と独走態勢を築いていた。その1年前、2020年大会で優勝を遂げていたラームにとって、連覇は目前だった。「プレーできないと言われて、10分くらいは怒っていたよ。動揺してたんだ。でもすぐにスイッチが入って、妻に電話をしたよ」。家族の無事を確認すると、隔離療養を受けるためにそのまま小屋に移動して、キャディと笑い合った。
「何もかもおかしい、と笑ったよ。6打のリードがあったのに、それが無くなって、プレーもできなくなった。皮肉なことで、僕たちは笑いっぱなしだった」。そしてそのうっぷんを晴らすかのように、2週間の隔離療養を経て出場したメジャー大会「全米オープン」で、メジャー初優勝を遂げた。
“もしあのとき、日曜日もプレーできていたら…”。そんなことが何度も頭をよぎる。「もしプレーできていたら、タイガー以来の連覇になっていただろうね」。1976年から行われている今大会で、連覇を達成しているのは、99年、00年、01年と3年連続で制したタイガー・ウッズ(米国)のみ。その偉業にあと一歩だったラームは、思いがけない不運でそのチャンスを逃した。
だが、まだまだこれからだと、ラームは意気込む。「ゴルフのいいところは、“来週”、“来年”があること。(連覇するためには)今年勝てばいい。そして、来年もいいプレーができれば、連覇ができるはずなんだ」。昨年起こったことに、いまだに腹を立てながらプレーをするわけにはいかない。しっかりと切り替え、今大会へのモチベーションを高めてきた。
「3日目までいいゴルフを続けて、日曜日にチャンスをあげられるようにしたいね」。今年こそ72ホールを無事に完走し、昨年の忘れ物を取りに行く。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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