<全米女子オープン 初日◇2日◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638ヤード・パー71>
「全米女子オープン」に出場する日本勢の中でただ一人、小祝さくらは前週の国内ツアー「リゾートトラストレディス」に出場して、今季初優勝。強行スケジュールで米国に乗り込んだが、2バーディ・1ボギーの「70」をマークし、1アンダー・18位タイで初日のラウンドを終えた。
「きょうはバーディもボギーも少ない感じのラウンドでした。なんかボギーになりそうなピンチが少なかったので、プレーはしやすかったです」と、米国でも安定感をみせた小祝。「距離の長いホールでしっかりいいところにつけて、しっかり回れたのがすごいよかったです」。出だしの1番パー5でバーディ発進を決めると、5番でのボギーがあったが、最終18番をバーディ締め。1アンダーでホールアウトした。
前回出場した20年大会では、実力を発揮しきれず予選敗退を喫した。その悔しさを晴らす好発進となったが、「コースが本当に違いすぎて、けっこうグリーンでボールが止まっていました。もうちょっと硬くなるかと思っていたんですけど、きょうはまだやわらかくて、ショートすることが多かったです。ピンにしっかり突っ込めていませんでした」と、前回とのコースの違いを挙げて、反省する様子もみせる。
それでも、全米女子オープンらしいガマンのゴルフを展開した。だが、「いままでは耐えるゴルフが好きだったんですけど、最近は意外とそうでもなくて」という言葉も飛び出した。攻めるほうが好きなのかと問うと、「そう……」と、小祝らしい笑顔で返答した。
7アンダーで首位に立つミナ・ハリガエ(米国)とは6打差と、まずまずの好位置スタート。まだ攻め切れていないことに不満足な様子だったが、実は、暑さ対策の水分補給でちょっとしたトラブルもあった。「水分の補給をたくさんしているんですけど、水が冷たすぎて途中でおなかが痛くなっちゃったんです。入っている水がキンキンに冷えていて、美味しいんですけど」とこっそり打ち明けた。
腹痛はハーフを終えたあたりで治ったというが、強行スケジュールでの参戦はプレーに影響が出ているのか?
「疲れはありますが、そんなにプレーに支障はありません。大丈夫そうです。ギリギリに来ても、まだ試合が始まらないのかという感じでした」。練習ラウンドは18ホールにとどめたが、そのプランは功を奏し「体力と集中力を本番に持ってこられた」と話す。そして「前半のコースを覚えていなくて、ここはどこだろうと思いながらプレーしていました」と小祝らしい天然コメントで続けた。
「でも、それぐらいがいいのかなと思いながらやっていました。ダメなところを知りすぎても、気にして考えすぎちゃうので、シンプルに出来ていいかなって、勝手にポジティブに考えてやっていました」というぐらいだから、2日目以降も小祝思考でポジティブに上のポジションを狙っていくはずだ。
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