<リシャール・ミル ヨネックスレディス 最終日◇5日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6475ヤード・パー72>
大会を特別協賛するリシャールミルジャパン株式会社とスポンサー契約を結ぶ青木瀬令奈が、ホステスプロとしての意地を最後に見せた。6バーディでボギーなしの「66」で回り、この日のベストスコアをマーク。スコアをトータル3アンダーまで伸ばした。
2日目まではパッティングのタッチが合わなかったという青木。それが要因でトータル3オーバーの39位タイと低迷していた。最終日は“裏街道”と呼ばれるインコースからのスタートとなったが、ホステスプロとしての意地を最後まで貫きそうと心に決める。
「裏街道からのトップ10入りを目標に、全ホールバーディ狙いでいきました」。そんな強い気持ちが、思わぬ好結果をもたらす。2日目までどちらかといえばショート気味だったパッティングが、カップまで届くようになったのだ。
「インパクトでパチンと打てるようになったことで、タッチが合ってきたと思います」。ボールに青木の強い気持ちが乗り移ったかのように、しっかりと届くようになった。その意味ではホステスプロでなかったなら、タッチは合わないままだったかもしれない。最終的に単独9位でフィニッシュし、目標通りトップ10入りを果たすことに成功した。
「気持ち的にはうれしさよりも悔しさのほうが強いですね。もっといっぱいバーディチャンスがあったので……」と反省したものの、その表情は明るい。「できれば、裏街道ではなく、18番ホールでフィニッシュして大会を盛り上げたかったんですけどね」というのが本音だが、最低限のノルマはクリアできた。
最近6試合でトップ10入りは4度目。どの試合も最終日に60台をマークしたもので、“まくりの青木”となっているが、やはり優勝するためには出遅れは避けたい。「カメラマンの皆さんからも、(撮影しづらいから)裏街道からまくるのはやめてよーといわれるんですよね」と自覚もあるという。
次週は昨年優勝した「宮里藍サントリーレディスオープン」に出場する。ディフェンディングチャンピオンとして、今度こそスタートダッシュを自らに課していた。(文・山西英希)
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