<ショップライトLPGAクラシック 初日◇10日◇ストックトンシービューH&GC(米ニュージャージー州)◇6190ヤード・パー71>
最終18番パー5。50センチのバーディパットを沈めると、渋野日向子の顔から笑みがこぼれる。2つのダブルボギーを叩きながらも、最後の最後でイーブンパーに戻し、ホッとしたという印象だ。
出入りの激しいゴルフになった。午前組でスタートし、2番パー4でいきなり4オン2パットのダブルボギーが来てしまう。「スタートからチャンスにつけたいところで乗らず、2番ではダボ。流れが悪かった」。5番でようやく初バーディを奪うも、7番でボギー。ピリッとしない時間が続いた。
そんななか9番パー5で、大きな見せ場を作る。エッジまで212ヤードから3番ウッドを強振。するとこれがただ2オンに成功しただけでなく、ランで左手前のピンに寄り3.5mにつくイーグルチャンスになった。「パー5で獲れないと、なかなか切り替えができない。あそこについて楽々バーディかなと。ほぼ寄せにいきました(笑)」。イーグル逃しのバーディにはなったが、ここで一気に気分も上がった。
さらに11番でもバーディを重ね、イーブンパーまで戻す。さあ反撃開始!といきたいところだったが、再び試練が訪れた。13番パー4の2打目はグリーン左のブッシュへ。何とか脱出には成功したものの、10メートルから3パットを要するダブルボギーが来てしまった。なかなか思うような展開に持ち込めない。
それでも直後の14番パー4で、セカンドショットが1.5メートルにつくナイスショットになる。ここまで大きく跳ねるグリーンに苦しんできたが、「ホールを重ねるなかで計算して」ようやくアジャストした一打をバーディにつなげた。そして、最終ホールでも2オンに成功。なんとかイーブンパーに“たどり着いた”。
「ウェッジはすごく方向性もよかった。距離が合っていないところもあったけど、ウェッジで外したのは1番だけ。あとは5メートル以内につけられた」と、スコアメイクの生命線となるクラブには及第点を与える。ただ「UTとかでミスが目立った。そこを修正したい」という部分も浮き彫りに。ここがアンダーに潜るためのカギを握りそうだ。
3日間大会ながら、同じメンバーで回る2日目は午後組でのプレーとなる。「グリーンは(さらに)ポコポコするだろうし、風も吹くと思うので、明日こそガマンするゴルフができたらいいなと思います」。日米で3戦連続予選落ち中という悪い流れを払拭するためにも、粘りのゴルフを続け、ひさしぶりとなる日曜日のラウンドを目指していく。
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