<ニチレイレディス 事前情報◇16日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6527ヤード・パー72>
先日、ネットニュースをにぎわせたSNS(インスタグラム)の投稿について、稲見萌寧が持論を展開した。
「悪口、文句、書くくらいなら何も書かないでほしいです」
投稿はストーリーズ機能を利用したもので、SNSに対する誹謗中傷に苦言を呈するもの。これはSNS上で残るものではなく一定時間が経過すれば消えてしまう。すでに見ることはできないが、今もネット上のコメントや稲見の他の投稿にコメントという形で反響が絶えない。
メディア側の報道だけでなく、選手自身が言葉を発信することができるのがSNSの利点。だが一方で、不特定多数の人間から激しい誹謗中傷の言葉を浴びせられることもある。稲見はこの投稿について「自分のことではないんです」とあらためて経緯を話した。
「フォロワーさんからは『気にしないで』と連絡がきたり。でも私のことじゃないんです。ひとの記事を見て嫌だなと思って」。他人のSNSに気分を害したことを載せただけ、と説明した。稲見自身に実害があったわけではなかった。
「プライベートでつぶやいたことがネットニュースに載るのは怖いなと思いました。SNS系は相当考えて制御しないといけないなと。もともとそういうのは分かっているので、言葉の遣い方とかは気をつけています」
ファンとの距離が縮まるツールであり、プロアスリートにとっては自分を発信、さらにはスポンサーの露出など、様々な側面をもつのがSNS。ところが使い方を間違えれば、心ない反応に心を痛めたり、脅迫や嫌がらせにまで発展するケースも出ている社会問題。五輪メダリストという立場で、プロアスリートを代表する稲見の勇気ある声が、良心に届くことを願う。(文・高桑均)
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