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藤田寛之がシニアで首位発進! 芹澤信雄の“魔法”で復調 「一生このショットでいきたいくらい」

<スターツシニアゴルフトーナメント 2日目◇18日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6932ヤード・パー72>
藤田寛之は昨年、左へミスする残像が消えず、本来のスイングを完全に崩した。23季連続で守ってきたシード権を失い、今年は生涯獲得賞金25位以内の資格でレギュラーツアーに参戦している。
今週はレギュラーツアーが空き週で、今季初めてシニアツアーに出場。今年も変わらずショットの不調を引きずっていたが、ふたを開けてみれば、1イーグル・6バーディ・ボギーなしの会心のゴルフを見せ、首位タイで初日を終えた。
ラウンド後の取材エリアでは、「気持ち良かったなー本当に」と笑顔を見せた藤田。練習日に同じ大会に出場している師匠の芹澤信雄にレッスンを受けたことで、これまでの不振が嘘のようにショットで何度もバーディチャンスを作り出し、本人も最近では「記憶にない」という「64」の好スコアが出た。
藤田に聞くと、「とにかくここ2、3年ショットの状態が悪くて、レギュラーだろうがシニアだろうが、どこにいってもスコアが出ない。それが今週は芹澤さんのアドバイスで、インパクトでフェースを開くのがだいぶなくなった」という。さらに、「感覚としては、このあと一生このショットでいきたいくらい」とまで言い切る。
レギュラーツアーで苦しむ53歳に、芹澤は藤田にどんな“魔法”をかけたのか。「初めてスイングを見た人に、ちょっと教えただけで良くなるかっていったら無理だと思うけど、藤田のスイングはずっと見ているからね。『良いスイング』というより、『稼げるスイング』しようと。もともとのうちのテーマは稼げるスイングですから」と芹澤は語る。
藤田が芹澤の門を叩いたのは、1995年の春だった。チームセリザワのテーマはそのときから一貫している。
『チーピンは出世の妨げ』
左へのミスは大ケガにつながる。飛ばなくても左へのミスが少ないフェードボールが芹澤の教えの基本となる。もともと右に出て左に曲がるドローボールを打っていた藤田は「そのドローじゃ稼げないだろう」と芹澤から指摘され、低いフェードボールを練習するようになった。すると大きなミスが減って97年になると成績が上がってきた。その後、藤田はレギュラーツアーで18勝を挙げ、2012年には賞金王に輝くことになる。
今週、芹澤は「ちょっと開いたのを閉じただけ」というが、スイングのイメージを言葉だけでなく形で見せて教えることで、藤田が好調だった頃のスイングの感覚を呼び覚ましたのだ。
また、シニアツアーという環境も、藤田が復調した要因の1つだと芹澤は考えている。「シニアでは周りが自分と同じ距離だから、いいスイングでできるんです。レギュラーに行って飛ばそうとすると、無意識に体の動きがデカくなってクラブの動きが変わってきちゃう。藤田に『リキまないでライナーでいいよ』って言っても環境がそうさせてくれない。でもシニアで回ったらセカンドオナーではない。気分が良くなってラインも出ちゃいますよ」と、ケタケタと笑いながら言うのだ。
道具の進化もあって、最新ドライバーを完全に使いこなす若手と回れば、藤田は30〜50ヤード離されてしまう。2打目は遠い人から打つので、セカンドオナーが藤田の指定席。しかし、初日はともに51歳の細川和彦と丸山大輔とのラウンドで、藤田が最初にセカンドショットを打つ機会はほぼなかった。細川からは「飛ぶ飛ぶ」と驚かれたくらいなのだ。
しかし、プロでも飛ぶ選手と回るとリキんだりするものなのか。芹澤は「関係あるでしょう」。藤田は「力が入るのでトップがズレたりして、インパクトで開きやすくなる」とそれを認める。
その藤田の言葉を聞いた芹澤は、「トップで間ができている。いいときはスイングが“なめる”んですよ。なめている感じというのは力感がない状態。何となくスイングに余裕がある。一回リキんでダウンスイングが早くなると、フェースが戻らず開いちゃう。それがいまは余裕ができているからね」と話す。自分の飛距離にアドバンテージがある環境なら、スイングにも心にも余裕が生まれ、タイミングはズレにくいというわけだ。
ショットに苦しんでいた藤田は使う道具にも工夫を重ねてきた。「われわれの世代は、自分たちの意思で球を曲げたり、コントロールしたいんですけど、道具がオートマ化して、逆に難しいんですよ」と、メーカーに頼んで重心距離が短いドライバーを作った。ヤマハの『RMX VD』は本来、ヘッドの後ろに可変ウェイトがついているが、藤田が使うプロトタイプは、ウェイトもそのレールも存在しない。操作性を高めるために重心距離が短い設計になっている。
2年前の藤田のシニアデビュー戦、「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」では、初日に「65」の単独首位で飛び出しながら、2日目の最終日は「72」と伸ばせず3位タイに終わった。初日に同組で回った芹澤も「楽勝だと思ったら負けた」と落胆。「初日が芹澤さんと手嶋(多一)さんで気楽だったんですけど、2日目はけっこう真剣モードの組だったんです」と藤田がいうと、芹澤は「そりゃそうだろ。最終日最終組なんだから」と突っ込む。
きょうの2日目は最終組で、首位に並ぶデービッド・スメイル(ニュージーランド)とタワン・ウィラチャン(タイ)と回る。デビュー戦は2日間大会、今回は3日間大会と違いはあるものの、“真剣モード”の組でさらにスコアを伸ばせるか、藤田のプレーに注目したい。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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