<アース・モンダミンカップ 事前情報◇22日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6639ヤード・パー72>
昨年大会で初日から首位を守り、4日間トータル20アンダーで優勝を遂げた菊地絵理香。今大会でも活躍が期待されるところだが、今シーズはンこれまで14試合に出場してトップ10に入ったのは5月に行われた「ほけんの窓口レディース」のみ。現在メルセデスランキング57位と低迷している。
「全体的によくない状態です。ショットもパッティングも不安が多く、ミスの範囲を狭めていきたいと調整を続けています」と菊地。
実は試したいことがあり、試行錯誤しながらのシーズンインだったと明かした。それがうまくはまらず、結果を出せない試合が続いた。そこで「5月に昨年のスイングに戻した」という。だが「イメージが湧かない」日々を過ごしている。
「フラット目のスイングにしたいと思っていたのですが、ボールの打ち出しがよくなくて。短いクラブはいいけれど、長いクラブがうまくいっていませんでした」
そしてショットに意識が行きすぎるあまり、ショートゲームが練習不足になってしまった。昨年のスイングに戻したことで成績が上を向き始めたかに思えたが、「リゾートトラストレディス」「宮里藍サントリーレディスオープン」と2週連続で予選落ち。
「昨年の振りに戻したのはいいのですが、完全には戻りづらいんです。今は自分の中でフィットする(スイング)ポジションを探しているところです」
そんな状態だが上位を狙う気持ちは強く、「今週はラフが深いので、フェアウェイキープを第一に考えます」と話し、「2番がバーディホールだったのですが、グリーンが改造されて傾斜がきつくなったので要注意です」と続けた。
現在、生涯獲得賞金5億8938万8136円。6億円突破まであと少しのところまで来ている。「大きな賞金を稼ぐことができる、夢のある職業です。明日からは6億も頭に入れて戦います」と力強く話した。
今できることをやる。決して諦めない。前を向き続ける菊地の強い意思を、明日からの4日間でしっかりと見届けたい。(文・河合昌浩)
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