『LIVゴルフ』の今季第2戦が6月30日に開幕。米オレゴン州ポートランドのパンプキンリッジGCで行われる。
出場48名中45名はすでに発表されていたが、残る3名は米国のライジングスター、マシュー・ウルフとカルロス・オルティス(メキシコ)、そして世界アマチュアランキング2位でスペイン出身のエウヘニオ・ロペス・チャカラと、その参戦が正式発表された。
ロングヒッターとして知られる23歳のウルフ。2019年にオクラホマ州立大でNCAAの個人戦を制してプロ転向を果たした。スポンサー推薦で参戦したPGAツアー出場3戦目の「3Mオープン」では、最終ホールで約7メートルのグリーンエッジからのイーグルパットを沈めてブライソン・デシャンボー、コリン・モリカワ(ともに米国)を退け、ツアー初勝利を挙げた。
その後、20年の海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」で4位、「全米オープン」は2位に入り、世界ランキングは最高で12位まで浮上した。ユニークなスイングで注目も集める一方で、ツアー転戦を続けることに馴染めず昨年は2カ月間ツアーを休むなどメンタルヘルスが不安視された。今季は昨年10月の「シュライナーズ・チルドレンズ・オープン」で2位に入ったが、22年は出場12試合中7試合で予選落ちだった。
メキシコ出身の31歳、オルティスは20年「ビビント・ヒューストン・オープン」でPGAツアー初制覇。21年4月には自己最高位となる世界ランキング44位に到達した。メキシコのグアダラハラ生まれでノーステキサス大出身。東京五輪ではメキシコ代表として戦った。
そして世界アマチュアランキング2位、スペイン出身のチャカラはオクラホマ州立大を継続すること変更した。LIVゴルフでプロデビューをする。母国スペインの報道によると「断ることのできない金額のオファーを受けた」という。
「われわれ『LIVゴルフ』の出場選手はインターナショナルに活躍するヤングスターがどんどん登場している。ゴルフはますますグローバルに発展していくだろう」とCEOのグレッグ・ノーマン(米国)はコメントした。
第2戦となる今大会は、48名が予選落ちなしの3日間54ホールをプレーし、個人戦とチーム戦を合わせて賞金総額2500万ドル(約34億円)をかけて戦う。デシャンボー、ブルックス・ケプカ(米国)、エイブラハム・アンサー(メキシコ)らが新たに参戦。日本勢は谷原秀人、香妻陣一朗、稲森佑貴、木下稜介の4人が出場する。各4名、12チームの振り分けは6月28日に発表される。(文・武川玲子=米国在住)
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