ゴルフクラブを売る、買取、下取はお任せ!高額買取!

ゼビオグループ契約 リディア・コ選手が、 3/11 (土 13 30 よりジャパンゴルフフェア 2023 にてトークショーを行います。詳細はこちら

このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

最新ゴルフニュース

プレーヤーとキャディってどんな関係?【原田香里のゴルフ未来会議】

2021年3月まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務め、いまは女子ゴルフ界発展のため尽力し、自身のゴルフ向上も目指す、女子プロゴルファーの原田香里。まだまだこれからと話すゴルフ人生、そして女子ゴルフ界についての未来を語る。
――――
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今日は、選手(プレーヤー)とキャディの関係について改めて考えてみたいと思います。
ツアーでの、選手とキャディのトラブルがネットを騒がせています。ただ、私は現場にいたわけでもなく、ネットニュースやあちこちから聞こえてくる話でしか状況がわかりません。いずれも伝聞に過ぎず、事実関係がはっきりしないので、今、そのこと自体を云々することはやめておきます。事情聴取をすべてしたうえで、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)がメディアに報告するという話を、メディアを通じて知りました。それを待ちたいと思います。
今、お話しできるのは、ツアーにおける一般論になります。
日本の女子ツアーで“プロキャディ”と呼ばれる人たちが増えてから、20年くらい経つでしょうか。以前は、コース所属の方(ハウスキャディ)や、学生アルバイトなど、大会側が用意したキャディの方が多く、私もその方たちにバッグを担いでもらうことがほとんどでした。それ以前のツアー黎明期には、試合でも通常営業のゴルフ場のように4バッグ、3バッグでプレーしていることもあったと聞いています。私が現役の時も、実際3バッグでプレーしたこともあります。
欧米ではもっと早くから定着していたプロキャディは、日本では男子ツアーで先に増え始めました。女子ツアーでもちらほら見られたのですが、男子の試合数減少に伴い、女子ツアーに一気に増えたようです。試合がなければ選手だけでなくキャディも稼げないからだということは、容易に想像できますね。
時が流れ、ゴルフ界を取り巻く環境も変わって、現在では大会側がキャディを用意するのに苦労するケースが増えています。セルフプレーのコースが増えてハウスキャディがあまりいないこと、アルバイトもゴルフ部の学生が減ったり、キャディ業務に積極的な人があまりいないという事情からではないかと思います。
今と昔では状況がずいぶん違いますが、それでもプレーヤーとキャディの関係は変わらないはずです。規則的には、プレーヤーがアドバイスを求めることができる唯一の人。もちろん、情報を伝え、ゴルフバッグを運び、クラブを手渡すなどプレーの手助けをする役割もあります。
ただ、プレーするのはあくまでもプレーヤーです。ゴルフというゲームにおいて、プレーするということはボールを打つことだけを指すのではありません。コンディションについてジャッジし、コースマネジメントをし、球筋をイメージしてクラブを選んで打つ。このすべてがゴルフプレーなのです。
風向きやその強さをジャッジしたり、距離を測ったり、ラインを読んだりするのはキャディの仕事ではありますが、あくまでもプレーヤーの補佐。キャディは、情報をできる限り集めてプレーヤーに求められたときに伝えるのです。最終的な判断はあくまでもプレーヤー自身がする。プレーしている本人だからです。
私の場合、自分が指示していないのにクラブを手渡されるだけでもイヤでした。1本でなくて複数の選択肢であっても「決めるのは私だから、言われるまでは置いといて」という気持ちです。この時点ですでに心を乱されているので、コミュニケーションに問題が生じてしまっています。プレーヤーが一番イヤなのは、心を乱されることなのです。
プロゴルファーとプロキャディの関係であれば、どちらもプロフェッショナルとしての領域があります。戦略はキャディに任せて、プレーヤーは球を打つだけ、などということは、本来、起こりうる話ではないと私は思います。
プロであれば、プレーヤーが技術的にいろいろな打ち方を習得していくのは当たり前のこと。それと同じように、キャディもプロなら、あらゆる手段を使って情報をできるだけ多く集めて、求められた時に提供する。これが基本です。プレーヤーの体調やメンタルを上手にフォローすることができれば、パフォーマンスはさらに上がります。結果に結びつけば、プレーヤーもキャディも稼げるというわけです。
プロ同士、それぞれの仕事をしっかりこなすのは大前提。その上でコミュニケーションの相性がどうか、という話になります。ゴルフはメンタルと密接な関係がある繊細なスポーツ。プロの世界は特にそうです。お互いがプロであれば、コミュニケーションは大切な部分ではないでしょうか。ハウスキャディやアルバイトの方の場合も、どこまで求めるかはケースバイケースかもしれません。けれども、トーナメントの舞台に立つプロ同士であれば、『プレーヤー』と『キャディ』、という立場をお互いにしっかりと意識しなくてはなりません。
今の女子ツアーのように、若いプレーヤーが多いと、キャディのほうが年上でツアーでの経験が豊富ということは珍しくありません。プレーヤー側がキャディの意見を求めることも当然あるでしょう。けれども、どちらも忘れてはいけないのは、あくまでもプレーヤーが主体になって情報や意見を求め、決断をしていくということです。
一言でいえば「プレーしているのは誰?」ということになります。キャディがプロフェッショナルとして集めた情報を受け取り、プレーヤーはそれを整理してジャッジ。イメージした球を打つ。その結果がよければ楽しくゴルフができるはずです。それこそがゴルフの一番の醍醐味ではないでしょうか。
原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

この記事のシリーズトップページへ

ピックアップコンテンツ

飛距離・スコアを上げたい

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アスリートゴルファー編
  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン アベレージゴルファー編

これからデビュー・初心者向け

  • 安楽拓也プロのゴルファータイプ別飛距離アップレッスン 初心者編
  • 世界のトッププロ達のスイング集

旬ネタ・スゴ技・エンタメなど

  • 話題のクラブを多角的に検証「ギア総研」
  • マーク金井の試打職人

練習場イベント

10月の買取強化倶楽部 あなたのクラブ高く買い取ります

クラブを買う・売る

ゴルフ初心者の方へ

ページトップへ戻るページトップへ戻る