国内女子ツアーは先週の第19戦「ニッポンハムレディス」でシーズンの前半戦が終了した。今大会をもって、第1回リランキングも発表された。
非シード選手が対象となり、開幕からのメルセデス・ランキング上位順に並び替えたこのリランキングによって、9月末に実施される第2回までのシーズン中盤戦出場資格が付与される。少ないチャンスをモノにする選手がいる一方で、QTランク上位者などの実力者が下位に沈み、今後の出場権を喪失。明暗が分かれる結果となった。
まずは、リランキング突破者を見てみよう。1位はツアー通算5勝の黄アルム(韓国)、2位に同2勝の福田真未、3位は同3勝のささきしょうこと納得の顔ぶれとなった。
昨年にプロ入りした93期生、94期生のルーキーズも活躍が目立った。4位に入った佐久間朱莉(しゅり)をはじめ、後藤未有、桑木志帆、佐藤心結(みゆ)ら4人がトップ10で出場権を獲得。ほかにも、ランキング順に阿部未悠、小倉彩愛、天本ハルカ、内田ことこ、上野菜々子、尾関彩美悠(あみゆ)、岩井明愛、リ・ハナ(韓国)、岩井千怜らも好成績を残し、中盤のほぼ全試合に出場できることが決まった。
ツアー通算1勝の金田久美子はQTこそ87位と振るわなかったが、今季わずか8試合の出場でトップ10入りを2度記録。リランキング18位で“下克上”を果たした。同じくQTランク157位だった辻梨恵もリランキング25位と躍進。葭葉ルミ(17位)、川岸史果(21位)、河本結(26位)ら元シード選手たちも順当に出場権を確保した。
一方で、出場権を逃した選手たちも数多い。元賞金女王のイ・ボミ(韓国)はコロナ禍の影響で出場が限られ、8試合中3試合の予選通過にとどまった。リランキングは55位と振るわず、中盤戦は4試合ほどの出場に限定される見込みだ。
昨季賞金ランキング52位に入り、前半戦出場権を持って臨んでいた淺井咲希はリランキング59位。QT1位の下川めぐみは60位、QT5位のルーキー・永嶋花音(はなね)も71位に沈んだ。今後は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場となりそうだ。
今週はオープンウィークとなり、来週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」からツアー再開となる。第2回リランキング実施まで10試合。限られた試合数で這い上がる選手は現れるか。ますます熱を帯びる女子ツアーに注目したい。
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