<日本プロゴルフ選手権 事前情報◇3日◇グランフィールズカントリークラブ(静岡県)◇7219ヤード・パー71>
国内男子ツアーは約1カ月のオープンウィークを挟んで、あす4日(木)から「日本プロゴルフ選手権」が開幕する。
今季初優勝を遂げるなど賞金ランキング2位につける23歳の桂川有人。1月の「SMBCシンガポールオープン」で2位に入って出場権をつかんだ「全英オープン」では、日本勢最上位の47位タイと奮闘した。積極的に海外での試合に出場しているが、今秋には米下部のコーンフェリーツアーのQスクール(予選会)受験に意欲を見せた。
全英オープン後は、渡米して米国男子ツアーの「ロケット・モゲージ・クラシック」の予選会に挑んだ。出場権獲得とはならなかったが、そのまま米国・ジョージア州に移動して、コーンフェリーツアー最終予選の会場で練習を行ってから帰国している。
コーンフェリーツアーの予選会は1次予選、2次予選、最終予選とあるが、10月10日時点(For The Players By The Players終了時点)で賞金ランキング5位以内なら最終から受験できる。「今年せっかくうまくきているので、チャンスが回ってきたら挑戦したい。失敗を怖がらずというか、失敗してもいいので。そういうのを楽しむタイプです」。
1次からの受験は見送り、賞金ランキング5位以内に入って最終から挑戦する意向だ。最終予選は11月4日からで、国内男子ツアーでは賞金王レースが佳境を迎える時期だが「(賞金王争いでも)コーンフェリーを選ぶかも」と渡米を見据える。
今週の舞台のグランフィールズGCは、日本大学時代に練習でよく訪れていたコース。「バーディがとれるイメージはないんですけど、すごく難しいイメージでもない」が、今週は日本プロ仕様でラフが長い。「コースは分かっていますが、セッティングが変わるとすごく難しくなると感じました」。起伏の激しいグリーンは乗せる位置を間違えると3パットも見えてくる。グリーンと深いラフのグリーン回りを警戒する。
「久しぶりの試合なので、気を引き締めて集中できたら」。国内メジャーと大一番を前にしても「あまり意気込むタイプではないので…。一日いいスコアで回りたい。それを積み重ねていく感じです」。慣れ親しんだコースでいつも通りのスタイルを貫き、米国行きに勢いをつけたい。(文・小高拓)
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