フィル・ミケルソン、ブライソン・デシャンボー(ともに米国)ら11名のLIVゴルフに参戦している選手がPGAツアーを訴えた問題、100頁以上の訴状にはマスターズを主催するオーガスタ・ナショナルGCも含まれていた。
曰く「オーガスタ・ナショナルGCは。LIVゴルフに出場している選手を、今後マスターズに出できないようにするためいくつかの行動を起こしている」というもの。またオーガスタ・ナショナルGCがそのような行動にでるように、PGAツアーが重圧をかけたとしていると、PGAツアーがLIVゴルフに参戦する選手に損害を与えたとした。
PGAツアーは今年5月、LIVゴルフが開幕戦を迎える前に「緊急ミーティング」を招集、PGAツアーの選手には「オーガスタ・ナショナルGCとPGAツアーはともにLIVゴルフに対抗する」と伝えたとした。
「マスターズに出場できるか否かは、選手らにとってとても重要なことで、PGAツアーは大きな武器として利用している」と主張。またオーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長が「見えないところで反LIVゴルフの行動をしている」とし、リドリー会長がLIVゴルフのCEO、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)とのミーティングを拒否したとした。
リドリー会長は今年4月のマスターズ・トーナメントの公式会見でLIVゴルフについての問いに「われわれはつねにゴルフ界にとってベストを考えている。現在のゴルフ界はとても良い状態にある」と応えた。
LIVゴルフに参戦している選手の中で、マスターズ勝者フィル・ミケルソン(米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、ダスティン・ジョンソン(米国)、パトリック・リード(米国)、シャール・シュワーツェル(南アフリカ)、バッバ・ワトソン(米国)の6名で、これらの選手は現行の出場資格では生涯のマスターズ出場権を持っている。(文・武川玲子)
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