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鈴木亨は赤と青の3本線でシニア6勝目「パターは浮気するほうだけど最近はアレ」【勝者のギア】

＜ファンケルクラシック　最終日◇21日◇裾野カンツリー倶楽部（静岡県）◇6985ヤード・パー72＞
「ファンケルクラシック」では初日から首位を譲らない完全勝利で鈴木亨がシニアツアー6勝目を挙げた。そんな56歳のクラブセッティングを見ていこう。
ドライバーには『TourAD PT-6 X』、3番ウッドには『TourAD DI-7 X』が入っており、シニアとは思えないハードスペック。しかもドライバーのヘッド表記はロフト9.5度だが、調整機能で8.5度に立てている。レギュラー時代にツアー8勝を挙げたパワーは今でも健在だ。
14本のなかで目を引くのはパター。『ホワイトホットOG BIG-T』を使用している。こちらは、市場でも人気が高い『ホワイトホットOGシリーズ』の昨年出た追加モデルで、赤と青の3本線、いわゆる『トリプル・トラックアライメント』が採用されている。男女のレギュラーツアーで『ホワイトホットOG』を使用している選手は多いが、ヘッドがT字型のこのモデルを使っている選手はほぼいない。
「あれは勝成さんが使っているのを見て、構えさせてもらったらすごく良かった。それでキャロウェイさんにお願いしたんです」。シニアツアーでエージシュートを26度もマークしている72歳の高橋勝成は、昨年ショップで『ホワイトホットOG BIG-T』を購入。いまでもバッグ入れて使っている。ツアーレップがほとんど来ないシニアの会場では、選手同士の情報交換がレギュラーツアーよりも活発なのだ。
鈴木がこのパターで気に入っているのは、やはり3本線。「赤い線と青い線が3本入っていて、『2ボール』よりもラインが出しやすかったんですよね」。昨年10月に行われた「ISPS ハンダグレートに楽しく面白いシニアトーナメント」から投入し、11月の最終戦「いわさき白露シニア」では優勝を果たした。
「使い始めたときからけっこう良くて、パターは浮気する方なんですけど、最近はアレで落ち着いています。細いやつ（ブレード型）もトライするんですけど、やっぱり年で難しいので（笑）。こっちの方が出球が出しやすいですね」
優勝会見では、「本当に早く女房に会いたいし、『ありがとね』って言いたいですね」と照れることなく、いつも支えてくれている妻の京子さんに感謝を述べた鈴木。グリーン上では3本線のビッグTがパフォーマンスを支えている。
【鈴木亨の優勝クラブセッティング】
1W：ミズノ Mizuno Pro MODEL-E（8.5度/TourAD PT-6 X）
3W：タイトリスト TS2（15度/TourAD DI-7 X）
2,3U：タイトリスト 816H1（19,21度/TourAD DI-85 X）
4U：ミズノ Mizuno Pro FLI-HI（23度/DG S200）
5I〜PW：ミズノ JPX 921 TOUR（DG S200）
52,58度：T22（DG S200）
PT：ホワイトホットOG BIG-T
BALL：ブリヂストン TOUR B X
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