<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2日目◇26日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7191ヤード・パー72>
ルーキーイヤーで初優勝を視界に捉える位置に浮上した。河本力は、大会2日目に7バーディ・2ボギーの「67」をマークしてトータル11アンダーの首位タイに並んだ。決勝ラウンドに進むのは4月以来。久しぶりの週末で、さらに上を目指す。
アマチュア時代から脚光を浴びてきたルーキー。今春大学を卒業したばかりだが、その初戦となった「東建ホームメイトカップ」でいきなり7位タイ。その翌戦、翌々戦ともに予選を突破し順風満帆なツアー生活が開けたかに見えたが、その後は足踏み。ここ3戦は60台のスコアも出せずに苦しい時間が続いていた。
それがここにきて、初日の「66」に続きビッグスコア。豪打が持ち味で平均飛距離は海外選手並み。300ヤードは当たり前の和製大砲が、ようやく本調子になってきた。ドライビングディスタンス部門では320ヤードを超えダントツの1位。思い切りのいいゴルフで真夏の芥屋に真っ向勝負を仕掛けている。
5番でバーディチャンスから3パットボギー。「すごい悔しかったけど、次のホールですぐバウンスバックできたというか、バーディ、バーディと獲れたので成長を感じた」と焦ることなく、その後もスコアを伸ばした。
現在の賞金ランキングは63位。次週の出場権はないが、今週トップ10に入ればその資格で出場がかなう。そんななかでの首位タイ。「優勝はしたいですが、前のめりになりすぎずに」と自制する心はあるものの、「理想は上に入って一発シード」と、葛藤はある。
来週の「フジサンケイクラシック」が終われば、出場優先順位を見直すリランキングが実施される。そのためにも今週が正念場。最低でもトップ10、最高で優勝。そして、少しでも上位へ。心の持ちようも大変そうだが、いまの河本は行くしかない。
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