<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 最終日◇28日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7191ヤード・パー72>
ルーキーシーズンで大会最年少優勝を果たした22歳の河本力。その魅力と武器はなんと言ってもドライバーで平均320ヤードを超える飛距離だ。河本にとってパー5はほぼ2オン可能なチャンスホールとなる。優勝会見では飛ぶようになった理由を語っている。
「高校3年間で体重を30キロぐらい増量してウェイトトレーニングを頑張って、そこから飛ぶようになった」。JGTOのサイトでは河本の身長は183センチ、体重は86キロ。日体大で4年間を過ごし、体はさらに大きくなった印象もある。
さらに、「初動負荷トレーニングで可動域を広げながら、松山聖陵高校のときは野球部のピッチャーの方々のオフトレとかに参加させてもらって、可動域はそのままに強くみたいにやっていたら、飛距離が手に入りました」と話す。ちなみに、母校の松山聖陵高校は河本が高校2年生だった夏に、愛媛大会を制して甲子園初出場を果たしている強豪校だ。
現在も姉の結と同じトレーナーのもとで、ハードなトレーニングを継続。「プロ野球をメインでやられている方」だという。
「一昨年のオフからやっているんですけど、自分では体の使い方をわかっているつもりでわかっていなくて、身体がすごく変わりましたね。吐きそうになるくらい走ったり、吐きそうになるくらい重いものを上げたりして、ひどいときはオフに5時間トレーニングをしていました。プロ1年目から絶対優勝したいと思っていたので、プロ野球選手に比べたら甘ちゃんなのかもしれませんが、僕にしては頑張りました」
姉とも刺激し合いながら高い意識を持っていいオフを過ごし、4日間振れる体力を身に着けた。このトレーニングには日体大の同期でもある“親友”、石川航も参加したことがある。「来なよって言ったら、オフのトレーニングに一緒に来てくれた。きつくてすぐトイレに吐きに行っちゃうんですけど」。石川遼を間近で見ていた弟の航でもついていくのが大変なようだ。
現在の河本のドライビングディスタンスは2位以下に20ヤード以上の差をつける323.75ヤードで堂々の1位。高い柔軟性とプロ野球仕込みの高強度なトレーニングによって、ワールドクラスの飛距離を手に入れた。
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