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グッドタイミングで意義深いローリー・マキロイの大逆転優勝【舩越園子コラム】

PGAツアーのプレーオフ・シリーズ最終戦「ツアー選手権」が、例年通り、米ジョージア州アトランタ郊外のイースト・レイクで開催され、そこで披露された最高のストーリーと最高の締めくくりに全米、いや世界中のゴルフファンが酔いしれたのではないだろうか。
最終ラウンドを8位タイで迎えた松山英樹は、残念ながらスコアを伸ばせず、11位タイに終わった。だが、首痛などを抱えたなかで3日目には63をマークする見せ場も作り、無事、2021-22年シーズンを終了。
年間王者の座と18ミリオンのビッグボーナスをかけた優勝争いは、最終ラウンドをトータル23アンダー・単独首位で迎えたスコッティ・シェフラー(米国)を、ローリー・マキロイ(北アイルランド)が6打差のトータル17アンダーから追う形になった。
ショットが安定せず、バンカーに捕まる場面が目立ち、パットにも冴えが見られなかったシェフラーがスコアを落とす姿を傍目に、マキロイはドライバーショットを誰よりも飛ばし、正確なアイアンショットでピンを捉え、3メートル前後のパットを次々にカップに沈めて、シェフラーににじり寄っていった。
マキロイは終盤15番パー3で10メートルのバーディーパットを沈めると、16番パー4ではグリーンを大オーバーさせたミスを見事な寄せワンで補い、パーセーブ。逆にシェフラーは同じ16番でバンカーからピン2メートルへ寄せたものの、パーパットを外してボギーを喫し、首位はマキロイに入れ替わった。
最終18番パー5でマキロイが2打目をグリーン左に外し、シェフラーがグリーン右のバンカーに入れた場面では2人にのしかかっていたプレッシャーの大きさ、重さを感じさせられた。だが、どちらもパーで1打差は変わらず、マキロイの大逆転勝利で幕を閉じた。
今季3勝目、通算22勝目。年間王者の座に3度輝いたのは、PGAツアー史上初の快挙だ。6打差からの大逆転優勝も大会史上初となり、数々の記録を塗り替えたマキロイだが、開口一番、敗者となったシェフラーを気遣った優勝スピーチに“マキロイらしさ”が溢れていた。
「スコッティは今季、ずっといいプレーをしていた。彼は本物の戦士だ」
ツアー選手権の最終日を最終組で回りながら、勝利を逃した苦い経験はマキロイにもある。18年大会では4度目の腰の手術後のタイガー・ウッズ(米国)とともに優勝を競い合い、興奮してフェアウェイに流入してきた大観衆の波に飲まれそうになりながらウッズの復活優勝を見せつけられた。
「タイガーと回ったあの日のことは今でも鮮明に覚えている。6打差からスタートした今日は、勝てるチャンスは大きくはないと感じていたが、5、6、7番でバーディーを獲ったあたりからチャンスを感じ始め、後半で逆転勝利に持ち込めた」
そんなマキロイの勝ちっぷりは圧巻だったが、この勝利はマキロイ自身のみならず、PGAツアーにとっても実にタイムリーで意義深いものとなった。
スター選手たちが次々に新興のリブゴルフへ移っている昨今、マキロイはPGAツアー選手たちの代表的立場に立ち、ウッズとともに団結と改革を呼びかけてきた。今大会開幕前にはPGAツアーの来季からの大改革がジェイ・モナハン会長から発表されたばかりだ。
「トッププレーヤー」の年間出場義務試合数が現行の15試合から20試合へ増やされたことは、「スター選手が勢揃いしてこそ、PGAツアーのファンが増える」と主張したマキロイらの意見が反映された変更だと言われている。
そうやってPGAツアーを存続させ、さらに成長させようと率先して動いてきたマキロイが、ツアー選手権を制し、3度目の年間王者に輝いたことは、まるでドラマの筋書きのようにタイムリーで、そして意義深い。
「世界のベストプレーヤーが集結しているこのPGAツアーこそは、世界で最もグレートな場所だ。今こそは、最高の瞬間だ」
折りしも、ツアー選手権終了とタイミングを合わせるかのように、今年の全英オープン覇者キャメロン・スミス(オーストラリア)など数名が新たにリブゴルフへ移籍するというニュースが巷を駆け巡っているが、マキロイの圧巻の逆転優勝には、そうした喧騒とはまったく異次元の崇高さが漂い、その背後にはPGAツアーの歴史の重みも感じられる。「ローリーは勝者に値する」と潔く敗北を認めたシェフラーのグッドルーザーぶりも心地良かった。
「僕はお金のためにゴルフをしているわけじゃない。でも、必死に戦った上で手に入る(フェデックスカップの)ボーナス・マネーは素晴らしいギフトだ」と語った彼の言葉には、リブゴルフへの最大の皮肉とPGAツアー選手たちの団結力が滲み出ていた。
これならPGAツアーはきっと大丈夫――そう確信できた最終戦だった。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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