ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は米国女子ツアー「クローガー・クイーンシティ選手権」が行われるケンウッドCC(オハイオ州)から。
新規トーナメントの今大会は練習日からイレギュラーになってしまった。月曜日はマンデートーナメントがあり、練習ラウンドは午後の遅い時間から。これは予定通りだったが、指定練習日の火曜日は、雷雲接近と悪天候で朝の早い時間にコースがクローズに。翌水曜日は前半後半組が分かれるプロアマ。そのため18ホールラウンドできないまま開幕を迎える選手が続出した。
プロアマのなかった野村敏京もその一人。インコース9ホールを見ずに初日のプレーに挑むことになった。その結果、悲劇が生まれてしまった。
アウトから出た野村は4番でダブルボギーを叩く展開。だが、その後は粘りを見せると「確認していない」インコースの11番、13番、14番でバーディ。ぶっつけ本番のホールでスコアを伸ばしていく。
だが、迎えた16番の2打目。目の前にあったグリーンを狙っていったが、まさかの隣の2番ホールのもの。これでトラブルとなりボギー。17番でバーディを獲り返したが、痛恨のミスだった。
これはケンウッドCCの作りも原因の一つ。各ホールが隣接しており、アウトコース、インコースが入り乱れ、左右のドッグレッグも多い。ギャラリーも歩くのに一苦労だが、インコースで唯一、グリーンが正面に見えないのが16番だった。
「あしたはちゃんとグリーンを間違えないように(笑)。そうしたらいい成績を出せると思います」。まさかの珍事も1アンダー発進。ここからの巻き返しに期待したい。
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