最新ゴルフニュース

大里桃子にシャンクショックもV戦線浮上　打球がカメラマンの足をヒットし「ぼう然とした…」

＜日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯　2日目◇9日◇城陽カントリー倶楽部（京都府）◇6555ヤード・パー72＞
ゴルフ観戦にはご用心。もちろんギャラリーに向けて注意喚起はされているが、この日痛い目に遭いながらも、選手の窮地を救ったのはあるカメラマンだった。重いカメラを複数台持ちながら、コースを歩いて撮影するのが仕事。そのカメラマンに、11番ホールで大里桃子の放ったボールが当たってしまった。
パー3のホールでティショットが右のバンカーにつかまった。そこから15ヤードほどのピンを狙ったバンカーショットが、まさかのシャンク。右斜め方向に飛び出したが、これが右前方で撮影していたカメラマンの足に当たった。
近くで状況を見ていた関係者によると「ワンバウンドで当たった」ということだが、高さのあるアゴもあり、大里からは見えなかったようだ。幸いカメラマンにケガはなく、その後も無事に撮影を続行した。
予期せぬアクシデントだったが、大里にとっては『不幸中の幸い』。カメラマンに当たったボールはその先の深いラフに飛び込むことなく、落ちた場所から1メートルに寄せてボギー。そしてその後は長いものから短いものまでパットを沈め続け、6バーディを奪って首位に迫るトータル7アンダーでホールアウトした。
「ぼう然ですよね…。バリバリ寄せる気でいましたが。まさかシャンクが出るとは」と、申し訳なさから、次のホールではそのカメラマンにボールをプレゼントした。米ツアーなどではよくあるのが、ボールが当たったギャラリーにその場でサインをして手袋を渡すシーン。それが、ギャラリーではなくカメラマンという珍しいシーンだった。
今季はここまで調子が上がらず苦戦をしてきた。8月には4戦連続で予選落ち。2週前の「ニトリレディス」では「パターが気持ち悪くなって」と以前から不安を抱えるグリーン上で余計に苦しみ、落ち込んだ。「先週は気持ち悪いなりにしのげて、パターも替えましたし、やれることはぜんぶやっています」と、ここに来て少しばかり光が見えており、残す2ラウンドではその手ごたえを確かなものとするつもりだ。
昨年は5月に優勝1回、2位4回と大フィーバーで“ミス・メイ”と呼ばれた。今年はやや出遅れてはいるが、ここから巻き返しを図り“ミス・オータム”になってみせる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>