<クローガー・クイーンシティ選手権 2日目◇9日◇ケンウッドCC(米オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
フラストレーションの溜まる一日に、ラウンド中、笑顔はほとんど見られない。渋野日向子は、最終9番でベタピンショットからこの日唯一となるバーディを奪いようやくその表情を崩したが、初日からスコアを2つ落としトータル3オーバーでホールアウト。現時点で1アンダーまでが進む決勝ラウンドを戦うことは絶望的という状況で、クラブハウスへ戻ることになった。
スタートのつまづきが尾を引いた。10番パー4で、ティショットをグリーン手前まで一気に運ぶも、その後のアプローチはカップから10メートル以上距離を残してしまう。ファーストパットを打ち切りなんとか80センチまで寄せたが、続くパーパットを沈めることができない。「いいショットが打てたなかで、セカンド、パットと残念なスタート。波に乗れない一日でした」。続く11番でもボギーが続いてしまった。
その後は15番パー5で1つスコアを落としたものの、なんとか微妙なパーパットもねじ込むなど耐え続けた。予選カットラインをより強く意識して入った後半になるとチャンスも増えたが、その数だけ一筋外れるという場面も目立つようになる。「1番からチャンスにつけられた。その後も入ってくれれば、というなかで一回も入らない。もう少しチャンスにつく回数を増やしたかったですね」。前日も苦しんだグリーンを、最後まで攻略することはできなかった。
初日のラウンド後は練習グリーンでしっかり球を転がし、感覚を合わせようと努めた。しかし「スタートホールがあれ(3パット)だったので、ちょっと気持ち悪いと思いながら打ってた。その後はラインや打ちだす方向に集中して、短いパットは外さなかった。その感じでバーディパットを打ちたかった」と、いきなり食らった悪いイメージは根強いものになってしまった。
これでオハイオ州では、2戦連続で週末のラウンドに進むことができないことになりそう。「距離感もまだつかめていない。当たりが強く入って思ったより飛んでることもかなり多い。そこはしっかり練習して、自分のいいショットを打てるようにしたい」と話す新アイアンへのアジャストなど、パット以外にももちろん課題は多い。
「しっかり切り替えて、練習して、いい状態で臨めるように頑張りたい」。先月のメジャー大会「AIG女子オープン」(全英)で3位になって以降、なかなか調子は上向きにならないが、オレゴン州に場所を移して行われる次週の「ポートランドクラシック」(15日開幕)までに糸口を見つけ出したい。
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