シェーン・ローリー(アイルランド)が制したDPワールド(欧州)ツアーのフラッグシップ大会、「BMW PGA選手権」(9月8〜11日、エリザベス女王陛下の逝去で54Hに短縮)は18名の「LIVゴルフ」参戦組の選手が出場し、物議をかもした。
同大会の出場資格のひとつに「世界ランキング60位内」があるが、現在LIVゴルフで戦っても世界ランキングのポイントが獲得できないLIV組は、ランキングは毎週下がる一方だ。
そこでこのBMW PGA選手権に出場しポイント獲得を目指したのだが、果たしてその結果は?
もっとも成功したのは大会を単独4位で終えたテイラー・グーチ(米国)で46位から11ランクアップして35位。5位タイで終えたパトリック・リード(米国)は、変わらず50位に踏み止まった。
トップ100位内でポイントが上昇、もしくは変わらなかったのはエイブラハム・アンサー(メキシコ)で24位を維持。リー・ウェストウッド(イングランド)が100位から96位にアップした。
一方でランキングが下落した選手もいる。72位で終えたショーン・ノリス(南アフリカ)は93位から97位へ、また初日を終えて途中棄権したセルヒオ・ガルシア(スペイン)は74位から77位へ。LIVゴルフのロゴ入りシャツで戦ったイアン・ポールター(イングランド)は32位で終えたが、ランキングは118位から121位へと降下した。
優勝したシェーン・ローリーは23位から19位へとアップし、2020年3月以来のトップ20へ復活。また、2位タイで終えたローリー・マキロイ(北アイルランド)は、LIVゴルフに移籍したキャメロン・スミス(オーストラリア)を抜き2位にアップ。同じく大会を2位タイに終えたジョン・ラーム(スペイン)は6位を維持した。世界ランキング1位は変わらずスコッティ・シェフラー(米国)となっている。(文・武川玲子=米国在住)
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