12月、短いオフシーズンにツアープロがペアを組み3日間戦う華やかな大会「QBEシュートアウト」。フロリダの温暖な気候の中でのプレーはオフの風物詩の一つ。これはグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が1989年に創設した大会で、ノーマンは毎年欠かさずコースに赴きトーナメントを盛り上げてきた。
しかし同大会は非公式大会ながらPGAツアーが共催ということでノーマンのもとには「今年は来ないように」という連絡があったとノーマンが自身がSNSで発表した。
「33年間、大会をホストしプレーも続けてきた。1989年以来続けて来たが…今年は来るなと…」とノーマン。
「今大会のチャリティーは1500万ドル(21億7500万円)を超えた。地元フロリダ州ネープルズの人々、ボランティアに参加してくれた人、スポンサー、ゴルフファンに心から感謝する。今年はコースに私は行けないが、私の精神はそこにある」と結んだ。
3日間の同大会は、初日はスクランブル(2人がティーショットを打ちいい方を選択、2打目以降も同様に続ける)。2日目はオルタネート(2人がティショットを打ちいい方を選択し、2打目は選択されなかった選手が打つ、と交互にプレー)。3日目はベストボール(各自がそれぞれプレーし、いい方のスコアを採用)というユニークな大会で、今年は12月9〜11日、フロリダ州ネープルズのティブロンGCで開催される。
昨年はジェイソン・コクラックとケビン・ナ(ともに米国)のペアが優勝。2人はともにLIVゴルフに参戦している。(文・武川玲子=米国在住)
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