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荒天は史上4人目の偉業へ追い風？　尾関彩美悠は“鳴りやまないスマホ”に驚きも「今週は今週」

＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　事前情報◇22日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6491ヤード・パー72＞
初優勝の反響はすごかった。「数は見ていないですが、ずっと（スマホが）鳴りやまないほど連絡をもらいました。びっくりしましたし、うれしかったです」。愛知で生まれたニューヒロイン・尾関彩美悠はそう言ってあどけない笑顔を見せた。
止まらない祝福のメッセージには、愛知から宮城への9時間の移動のなかですべて返信。そして気持ちを切り替えた。「先週は先週と割り切って。今週は今週で頑張りたい気持ち」と19歳らしからぬ落ち着き払った言葉を並べる。
今週優勝できれば、今年8月の岩井千怜以来となる史上4人目のプロ初優勝から2週連続優勝の偉業となる。それについても「たくさんの方から言われるけど、切り替えて今週も優勝争いできたらいい」と意識の中心には置いていない。
だが、偉業達成へ大きな援軍となりそうなのが、台風通過とともに一気に深まった秋の気候。気温は一気に下がり、予選ラウンドは雨模様。東北という地域も相まって長袖どころか厚着が手放せない気候となった。「暑い日のゴルフのほうが好きですね」という尾関だが、先週から投入した新クラブが気持ちを変えた。
「クラブを替えて本当に良くなって、飛距離も出るようになりました。気温が低いなかで新しいクラブを使うのは初めてでどんな球がでるか勉強したいですが、きょう打っていても寒くても飛距離のロスがなかったのでいい感じだと思います」
さらには雨についても「もともと雨の日のゴルフは好き。なぜだか雨のほうがスコアが出るんです」と苦にしない。それがハッタリではないことは前週のプレーを見れば明らかだ。
「今週は初めてのホステスプロの大会。ダンロップのクラブを使って上位にいけたらいいですね」とプロとしての仕事もばっちりとこなす19歳。お世話になっている人たちの前で記録を打ち立てることが何よりの恩返しとなる。（文・秋田義和）
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