7月にLIVゴルフ参戦を決意したヘンリック・ステンソン(スウェーデン)に母国のスウェーデン・ゴルフ連盟がNO!をつきつけた。
同リーグの第3戦、米ニュージャージー州、ベドミンスター大会からLIVゴルフに出場するステンソンと、ステンソンが運営する基金に対し、「ステンソンとのパートナーシップは終了した」と発表した。
元世界ランキング2位、46歳のステンソンは、スウェーデンでジュニアと障害者のゴルフを支援するゴルフのアンバサダーを努める“英雄”。しかし、「ヘンリックのLIVゴルフへの移籍は、もはやスウェーデンのジュニアゴルフの模範ではない」とスウェーデン・ゴルフ連盟のガナー・ハカンソン氏はコメントを出している。
ステンソンはSNSに「連盟が僕と僕の基金を通じての取り組み、また経済的な支援をそのように感じていることは大変残念なこと」とコメント。「今後は我々の支援は必要ないとされたが、それでもスウェーデンにおけるジュニア、障害者ゴルフは発展する」と発信した。
ステンソンは2023年に開催されるライダーカップの欧州チームキャプテンを務めるはずだったが、LIVゴルフへの参戦を理由に降板を余儀なくされ、代わりにルーク・ドナルド(イングランド)が新キャプテンに就任している。
このニュースに同じLIVゴルフを戦うイアン・ポールター(イングランド)は「残念を大きく通り越した知らせだ。スウェーデン・ゴルフ連盟が後悔することになるだろう」と発信した。
ステンソンは女子ゴルフのレジェンド、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)とともに、DPワールドツアー(欧州ツアー)の「ボルボ・カー・スカンジナビア ミックス」(6月9〜12日)をホストプロとして開催。男女が同時にプレーする大会として注目を集めていた。(文・武川玲子=米国在住)
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