2022年の男子ツアーを振り返ると、賞金王に輝いた比嘉一貴や比嘉に次ぐ2位の星野陸也ら、20代が活躍する一年だった。ここではツアープロコーチ・石井忍が、国内男子賞金ランキングでトップ10に入った選手たちのスイングを連続写真で分析し、23年の活躍を占う。
左サイドにカベつくり胸の開きを抑えてドローを打つ 堀川未来夢ドライバースイング【連続写真】
今回は22年賞金ランキング4位の堀川未来夢のスイングを解説。22年シーズンは「日本プロゴルフ選手権大会」「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」と2勝を挙げ、自身キャリア初の複数回優勝を果たした。
そんな堀川のスイング特長について石井は「スイングアークが大きく、体重移動はスタンス幅内。切り返しのときに左に一気に踏み込んで飛距離を稼いでいます」と、話す。
「バックスイング時に右ヒジを曲げないで、腕を長く使えています。それによってスイングアークが大きくなっている。切り返しでは左カカトをターゲットに向かって一気に踏み込んでいくことで、左サイドにカベつくり胸の開きを抑えています。左サイドの回転を抑制することで、クラブがターンしやすくなり、つかまったドローボールが打てています」と、説明した。
左カカトを外に向かって踏み込むことで胸の開きと回転を抑え、クラブヘッドを走らせてドローを打っているのだ。つかまった球が打てないと悩んでいるアマチュアは、ぜひ取り入れてほしいポイントだ。
堀川はYou Tubeで「堀川未来夢チャンネル」を開設しており、レッスンやプロとの対決、ギアなどさまざまな動画をアップし話題となっている。現在チャンネル登録者は26.9万人(2023年1月16日時点)と人気のゴルフユーチューバーとしての一面も持ち合わせている。23年も複数回優勝を果たして、ゴルフ界を盛り上げていくだろう。(文・高木彩音)
■石井忍(いしい・しのぶ)1974年生まれ、千葉県出身。東京学館浦安高等学校、日本大学のゴルフ部で腕を磨き、98年プロテスト合格。2010年にツアープロコーチとして活動を始め、多くの男女ツアープロを指導。また「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアへの指導にも力を入れている。
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