<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目◇20日◇レイクノナG&CC(フロリダ州)◇6608ヤード・パー72> 初日の飛距離は272.0ヤードで全体1位。2日目も261ヤードと相変わらずの飛ばしを見せる笹生優花の前に、“怪物セレブ”が現れた。ツアーメンバー1人とセレブ(アマチュア)2人で回る形式で行われる大会の2日目に、笹生はモーリス・アレン氏という米国のドラコン選手と一緒にプレー。そしてその剛腕ぶりに驚かされた。
今大会に参戦した元アスリートたちのスイングがすごい【動画集】
フロリダ州パインヒルズ出身のアレン氏は現在41歳。プロフィールを見ると、『ボールスピードのギネス世界新記録(時速211マイル)を樹立』という一文や、『競技における最長ドライブは459ヤード』と信じられないような紹介が並ぶ。かつて世界ランク1位にも立ち、日本で行われた大会でも優勝しているという。 笹生も「すごい飛んでました」とあっけにとられたようで、「ドライバーをあまり使ってなかった。オーバードライブ? 無理!」と笑う。『参考になった部分は?』と問われた時も、「狙いどころが全然違って参考にならない」というほどだった。ラウンド中は2打目地点で、その背中を見るばかりだ。 そしてもう一人の同伴競技者だった女性のブレア・オニールさんは、かつて米女子下部ツアーでもプレーしていたプロゴルファー。41歳の現在はモデルなども務めている。そんな“ゴルフのプロ”3人によるラウンドは、和気あいあいといった雰囲気。「2人とも優しくて楽しいラウンドになりました」と、笹生もこの時間を満喫した。 2日目は5番でダブルボギーを叩くなど、1つ落としてトータル1アンダーの16位タイと後退。ドライバーが散る場面も多く、「ガマンのゴルフという感じでした」とスッキリしない一日になった。それでも「どこかがすごく悪い、ということもないし気になる点はない。初戦ですし少しずつ慣れていけばいい」と、この結果を意に介すことはない。 ラウンド後には、「全体的に調整したい。ショットがあまりよくなかったのでそこに集中」と練習場に向かい、西日が差す時間までコースに残った。あすは同伴競技者を凌駕する豪打を発揮し、飛距離もスコアも伸ばしたい。(文・間宮輝憲)
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