<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 初日◇9日◇土佐CC(高知県)◇6228ヤード・パー72>今季国内ツアーの初戦を迎えている古江彩佳は、第1ラウンドを終え首位と5打差の7位タイとまずまずの滑り出し。4つのバーディに加え、ボギーなしのラウンドに「ひとまず初日としてはいいスタート。怪しい距離のパーパットもたまにあったりして、そこは上手く入れられた。惜しいバーディパット(が決まらなかったこと)は仕方がないかなと思います」と及第点を与えた。
すでに1月から主戦場の米国ツアーで開幕戦に臨み、直近2週間はタイ、シンガポールでのアジアシリーズ2試合を戦った。その翌週には日本で4日間大会に出場している鉄人ぶりは、今季も変わらずだ。「体力面は大丈夫です」と、ひょうひょうと答える姿もこれまでと同じ。アップダウンのあるコースも、「寝れば大丈夫」と問題視していない。ティショットを右に曲げたスタート直後の11番パー4では、木の後ろからのセカンドショットを強いられ、さらにグリーン手前から残り32ヤードの3打目アプローチがカップまで3メートル足らないという危機も訪れた。しかしここできっちりパーを拾うのは真骨頂ともいえる。そこからは持ち前の安定感でピンチらしいピンチもなく、スコアをまとめた。「やっぱり帰ってきたという感じもするし、落ち着けるところでもありますね」と、日本ツアーのホーム感は変わらない。開幕前日には仲良しの同級生、西村優菜が久々の再会について「楽しい時間でした」と振り返ったが、古江も「みんなに会えてよかったなと思います」と笑みもこぼれる。さらに西村と同様、今季から米国ツアーに挑む勝みなみからはアドバイスを求められることも。「スキンケアはどうしてる?とか(笑)。あとは家はどうしてる?という話もありました」。貴重な“情報源”としての役目も果たしているようだ。米国で普段プレーすることで「よりゴルフを楽しめてます。レベルアップできているとも思うし、いろいろな経験もできる」と充実感は増すばかり。昨年は国内5戦に出場し、きっちり1勝を挙げている。残り3日間で5打差は、古江にとってもちろん大きな差ではないはずだ。(文・間宮輝憲)
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