<ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 1日目(1回戦)◇18日◇恵庭カントリー倶楽部(6,903ヤード・パー72)>
スタート時は雨が降っていたものの、午後からは天候が回復。北海道らしい爽やかな青空も見ることができた。その中で1回戦を勝ち抜いた16人による8マッチが行われた。
小平智、全米プロはやはり刺激になった!?
小平智は片山晋呉と対戦。「全米プロゴルフ選手権」から直接北海道入りした小平はこの日も時差ボケがまだ取れていない状態。体調は万全ではないものの片山を1アップで破りベスト8へ進んだ。
小平はスタートホールの1番でティショットをOBにしてしまうが、このホールを潔くギブアップして気持ちを切り替えた。
「ズルズル引きずりたくなかったので。序盤の1アップ、2アップくらいなら差はあるようで無いようなものなので。とにかく勝負はバックナインだと思っていました」。
ラウンド中は、真剣に勝負の駆け引きをしながらも、歩きながら世界のゴルフに関する話をしきりに行っていた。全米プロのことや、WGC-ブリヂストンインビテーショナルのコースの話など。さらにはクラブの進化に上手く対応していかなければ選手生命が短くなるなどの話もしたと言う。
「片山さんと話すことは自分にとっては勉強でしかないんです。もちろんジャンボ(尾崎)さんもそうだし、中嶋(常幸)さんや青木(功)さんも同じですが、世界を経験した人達の話を聞くことも必要なんじゃないかと思うんです」。
“世界”という言葉が頻繁に出てくる小平の話を聞いていると、米国で出場した2試合(全米プロゴルフ選手権、WGC-ブリヂストン招待)は、ゴルフに対する意識を変える大きなきっかけになったことは間違いないだろう。もちろん世界へという目標は以前から持っていたと思うが、同世代の松山英樹の活躍やもっと若いプレーヤー達のゴルフを目の当たりにしたことは大きな刺激となったに違いない。自分に必要なものが何か。それを先人たちの経験から見出そうとしている。小平の明日の対戦相手は同世代の川村昌弘。世界への足がかりをつかむまであと3つだ。
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