大箱根カントリークラブで開催された国内女子ツアー「CAT Ladies」で、今季未勝利と苦しんでいたイ・ボミが、1年9カ月ぶりのツアー優勝を果たした。彼女のクラブセッティングを見ると、以前から使用していたモデルを愛用しており、絶対的な信頼を寄せていることがわかる。
【スイング解説】イ・ボミはよりスキの無いスイングに!
使用ドライバーを見てみよう。開幕戦では別のモデルを使っていたが、途中から昨年愛用していた「TW727 455」に変更。賞金女王へ導いてくれた安心感あるエースドライバーに戻して、今季初優勝を勝ち取った。この点について本間ゴルフに聞いてみた。
「彼女がドライバーに求めるのはヘッドの操作性とソフトな打感です。『TW727 455』は球をはじくというよりも球をつぶして押していける打感を備えます。弾道をコントロールする際、イメージどおりのラインが出せる感覚で打てる安心感があるのでしょう。このヘッドはヘッドコントロール性能にも優れており、彼女のスイングのフィーリングが出しやすいのです」(本間ゴルフ担当者)
使用シャフトは「VIZARD YA55」で、先がしなるはじき系モデルを愛用。使用ヘッドがハードなスペックのぶん、先がしなり戻るシャフトの特性で球をつかまえている。シャフトスペックは50g台のフレックスRという軽量で軟らかいスペックを使用。シャフトのしなりを生かしつつ、18ホールで安定して振り抜ける設計となっている点も見逃せない。
一方で、ショットメーカーである彼女の武器となるアイアンも、昨年から使用していた「TW727 Vn」に戻していた。「開幕戦から使用していたモデルはヘッドが大きめでやさしいモデルですが、『TW727 Vn』に戻しました。中型ヘッドでより操作性のあるモデルです。昔から使っている安心感もありますし、ヘッドコントロール性能にほれて使っているようです」(本間ゴルフ担当者)
アイアンのシャフトも、昨年から使うカーボンモデル「VIZARD IB85」を愛用中だ。スチールのような方向性を備えつつ、高弾道に打てるカーボンシャフトを好んで昨年から使用しており、安心感ある振り感が手放せない要因といったところ。
シーズン途中での新クラブへの対応はなかなか難しいもの。不調だったイ・ボミのスイングがようやく復調した裏側には、賞金女王時代から絶対的信頼を寄せるクラブへの回帰があった。
【イ・ボミのクラブセッティング】
1W:本間ゴルフ TW727 455ドライバー 10.5°
(シャフト:本間ゴルフ VIZARD YA55/R/45.5インチ)
3W:本間ゴルフ TW737 FW 15°
5W:本間ゴルフ TW737 FW 18°
UT:本間ゴルフ TW717 UT 22°
UT:本間ゴルフ TW717 UT 25°
6I〜10I:本間ゴルフ TW727 Vn アイアン(VIZARD IB85/R)
AW:本間ゴルフ TW-W 48°
AW:タイトリスト ボーケイSM5 51°
SW:タイトリスト ボーケイSM5 57°
PT:オデッセイ ホワイトライズiX #1SH
BALL:ダンロップ スリクソン Z-STAR
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