<フジサンケイクラシック 初日◇31日◇富士桜カントリー倶楽部(7,566ヤード・パー71)>
快晴だった富士桜カントリー倶楽部の空に、正午過ぎ辺りから灰色の雲がかかり、霧雨も舞って気温が低下。午後組の選手は難コンディションに苦しめられた。
いくぜ!歓喜のカチャーシーだ!
午前組スタート60人中、アンダーパーは3アンダー首位タイの岩田寛、武藤俊憲、イム・ソンジュ(韓国)に加え、2アンダーの浅地洋佑、1アンダーのチェ・ホソン(韓国)と5人が記録したが、午後組は、28日に行われたマンデートーナメントを通過した小斉平優和の2アンダー、及び、昨年覇者のチョ・ミンギュ(韓国)とスンス・ハン(米国)の1アンダーと僅か3人のみ。午後スタート組の悪戦苦闘ぶりはスコアにしっかりと表れていた。
そんな悪条件下において、3バーディ・3ボギーのイーブンパーでまとめた宮里優作。まさに現在、賞金ランキング2位につける実力を示すかのごとく、余裕を感じさせるプレー内容だった。「グリーンを狙うショットは風が読み切れていなかったり、ミスショットがあったりと今イチでしたが、初日にしてはグリーン周りの感覚やパッティングのタッチも合っていて、ショートゲームでスコアメイクできました。あと、ティショットもよかったので無難に終えられました」とイーブンパースタートにも納得の様子だった。
実は今週に入って、ドライバーのシャフトを0・5インチほど切って45インチにしたという。「天候の問題です。先週の福岡の試合(RAIZAP KBCオーガスタ)とか暑くて、今の時期は思ったより振れるのが逆に振れすぎて、シャフトがしなりすぎると感じたので、ちょっと短くしました。ところが、いきなりのこの寒さ。なんだよ、失敗した、と思いました(笑)。でも、結果よかったんですよね」。
明日以降、上位争いに乗る手ごたえもつかめたようだ。「今日のショートゲームのテンションをキープして、攻めるところは攻めて、守るところは守るとメリハリをつけてプレーするのが、このコースを攻略するカギだと思います。明日もしっかりとマネージメントして挑みます」。
ちなみに賞金ランキング首位のチャン・キム(米国)との差は、今大会前までで約568万円。この日、キムは午前組スタートも4オーバー64位タイと出遅れている。「まぁ、賞金ランキングについては、毎週変わることだし、あまり一喜一憂せずに、目の前のすべきことをしっかりやる。その繰り返しですよ」という宮里だが、はたして今大会終了時での逆転なるか!?
文・伊藤昇市
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