「ゴルフ5レディス」で史上初のウェイティング出場での優勝を飾ったO・サタヤ(タイ)は、優勝時に3番を抜いたクラブセッティングでプレーしている。その狙いとはいったい何なのだろうか?
グローブライド担当者に聞くと「3番ウッドを抜いた狙いは、今まで構成していたウェッジのロフトピッチを49度・57度から1本増やして50度・54度・58度に変えたかったからです。54度という100ヤードのショットを軸に飛距離の階段を作りたかったのでしょう。さらにいえば、実は3番ウッドの飛距離と5番ウッドの飛距離がほぼ変わらないという要因もあり、思い切って昨年から3番ウッドを抜くという結論に至っています」。
通常ドライバー飛距離は250〜260ヤードを記録。その下の番手は220〜230ヤード飛ばしたいところだが、5番ウッドでもティアップすれば、3番ウッドの代わりを果たすことが可能だった。「3番ウッドはよりクラブ長さが長いぶん、ミート率が低くなり平均飛距離も落ちてしまいます。ロフトもやや少ないため、ミスショットが多かったのです。5番ウッドは18度のロフトから16度へと少し立たせて4番ウッドとして使用することで、飛距離の差を埋めることが可能だったのです」(グローブライド担当者)。
使用するFWの「オノフ フェアウェイアームズ Kuro」は、2015年発売のモデル。新作は球が上がりやすいようにフェースプログレッションを多めに設定している。ただ、O・サタヤのようにダウンブロー軌道に打ち込むスイングには、ややヘッドの抜けが気にあるため、フェースプログレッションが少な目の前作を使用して、アドレスでの安心感を得ているという。芝から打つフェアウェイウッドはドライバーよりもスイングに合ったヘッドが必要となる。
ほとんど使わない3番ウッドをいまだセッティングに入れているアマチュアは多いだろうが、ミーと率が低く扱いにくい3番ウッドは抜いて彼女のように有効な番手を新たに入れるのも手かもしれない。
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