<JAPAN AIRLINES チャンピオンシップ 最終日◇10日◇成田ゴルフ倶楽部(7,157ヤード・パー72)>
日本で開催された米シニアツアー「JAL選手権」を制したのは欧州ツアー31勝、スコットランドのコリン・モンゴメリーだった。
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モンゴメリーは首位と3打差の3位タイからスタート。前半は1バーディ・1ボギーと伸び悩んだが、後半は大爆発。10番をバーディとすると、12番から3連続バーディ。17番のパー5では2オンに成功。2パットのバーディで圧巻の“31”。トータル14アンダーまで伸ばし、ビリー・メイフェア(米国)、スコット・マキャロン(米国)の2人を1打差で振り切った。
スタート時は“66”が必要と判断したが、トップのマキャロンが出だしでダブルボギースタート。「一気に優勝争いが詰まった。その時点で67、68でもチャンスはあるかなと思っていた」というモンゴメリー。「といっても、ボクも7番を終えて1オーバーだったし」と、調子が上がらないまま後半へ突入した。
「12番のバーディが大きかった」というように、反撃の狼煙を上げると、13番では約20メートルのロングパットを沈めてバーディ。16番では4メートルをパーセーブ。「今までのゴルフ人生で一番といっていいほどのグリーンコンディションだった」と、グリーン上で見事なパフォーマンスを見せ、優勝を勝ち取った。
今季序盤は足の靱帯損傷で出遅れた「4試合休んでしまった」というスタートから、なかなか調子が上がらなかったが、「ここにきて調子も上がってきたし、チャンピオンズツアーのプレーオフシリーズに向けていい感じ。でも今は、JAL選手権で勝てた喜びをかみしめたい」と、さわやかな笑顔で日本初勝利をかみしめた。
公式戦は日本初開催だが、モンゴメリーは日本と縁が深い。かつて使用していたクラブはヨネックス。「新潟の工場にも行ったことがあるし、スポンサーのイベントで、ここ千葉県のゴルフ場にもよくきている。今回も皆さんに敬意を持って接してもらって本当に素晴らしかった」と、ゴルフのみならず、文化交流も楽しんでいる。
「今回はシニアツアーだが、将来的には日本でPGAツアーが開催されればいいね」。日本びいきのモンゴメリーだけに、日本でのゴルフ熱アップも期待する。まずは「来年、ディフェンディングチャンピオンとして戻ってくる」と、再来日を約束し、上機嫌でコースを後にした。
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