<日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 最終日◇10日◇安比高原ゴルフクラブ(6,640ヤード・パー71)>
ツアー初優勝、メジャー初制覇を目指して首位タイから出た若武者は最後まで粘りを見せた。「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」最終日、東浩子は3バーディ・4ボギーの“72”。トータル2アンダーの3位タイで4日間を終えた。
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前半をイーブンで折り返すも、後半の12番から3連続ボギー。「インコースは得意だったので…悔しかった」。だが、諦めなかった。「今日は最後までしがみつくのがテーマでした。15番から全部獲ってやる、くらいの気持ちで臨んだ」と切り替えると、15番で2メートルを沈めると、さらに17番パー3では「諦めない気持ちがボールに伝わって一転がりをしてくれた」7メートルを沈めてバーディを奪う。
18番パー5では「アドレスしたときにボールが動いたように見えた。それが自分の影響かと分からなかったので」という状況にも競技委員を呼んで冷静に対処。ビデオ判定の結果“問題ない”とジャッジを受けて、パーをセーブ。3打差でイ・チヒ(韓国)に敗れたが、自己ベストとなる3位フィニッシュをメジャーの舞台で決めた。
「悔しさを言えばキリがないですが、これからに自信になりました」と東。これで賞金1,400万円を獲得して、賞金が2,400万円に到達。6年目にして初となる賞金シードに確定のランプを灯した。「本当に嬉しいです。6年がかりですからね」。50位までしか入れないシードに2015年は56位、2016年は54位とあと一歩のところで逃していただけに感慨深い。
「キャディさんや親、友人に“今年は絶対獲れるよ”とか“まぐれで何度もその順位にはいけないよ”と励まされていて…そこにたどり着くことができたし、ようやく自信を持てた一週間でした」。話しているうちに目頭が熱くなっていた。
“たられば”だが、17番のバーディパットが届いていなかったら。18番での状況に冷静に対処できず罰打になっていたら、賞金額的にはまだシード確定とは言えなかった。ツアー初優勝には届かなかったが、この日のような「最後まで諦めない」気持ちを持ち続ければ初優勝だって遠くはないはずだ。
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