「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」でツアー22勝目、メジャーでは2勝目となる勝利を飾ったイ・チヒ(韓国)。「持ち球のドローがフックが強くなり同じ番手でも距離のばらつきが出てしまったので」と7月から思い切って持ち球をフェードに変更。そのスイング改造を支えたクラブセッティングの中身をのぞいてみた。
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縦の距離感が良くなったというアイアンの使用シャフトは軽量スチール「N.S.PRO ゼロス プロト」のフレックスR。グローブライド担当者にその点を聞いてみると、「『N.S.PRO ゼロス プロト』シャフトを採用することで、フェードに打ち方を変えてもヘッドが暴れることなく意図する方向性に打ちやすくなりました。やさしく打ちたいけど、振り心地がある程度しっかりしていて全体がしなり戻るシャフトとのマッチングで、意図する距離感が打てるようにもなったともいえます」と分析。操作性もありやさしさも備える「オノフ フォージド KURO(2015)」ヘッドとの相乗効果で、縦の距離感もピッタリで打てるようになった。アイアンショットの精度を支える要因ともなっていた。
一方、球筋をフェードに変えたというドライバーのシャフトは「アッタスパンチ5」のフレックスSを採用。「前回使用していたモデルよりもより中間部から先端が硬く思い切り切り振れます。球がつかまりすぎることなくフェードが打ちやすいと思います。つかまりすぎない強弾道ヘッドの『オノフ ドライバー KURO(2017)』の性能ともマッチして、意図する弾道が打ちやすくなりました」(グローブライド担当者)。左へのミスを怖がることなく振れる安心感はスコアメイクするうえで大切な要素ともなる。
38歳という年齢でも老練な技でメジャーを制覇したイ・チヒ。思い切ったスイング改造の裏に新クラブへの安心感が隠されていた。
【イ・チヒのクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:グローブライド オノフ ドライバー KURO(2017)10°
(アッタスパンチ/5S、46.125インチ)
3W:グローブライド オノフフェアウェイアームズラボスペック TS358 15°
3UT:キャロウェイ ビッグバーサアルファ 815 20°
4UT:キャロウェイ ビッグバーサアルファ 815 24°
5UT:グローブライド オノフフェアウェイウイングス KURO 27°
6I〜PW:グローブライド オノフ フォージド KURO(2015)(N.S.PRO ゼロス プロト/R、PWは45°)
AW:グローブライド オノフ フォージド 50°
AW:フォーティーン RM-21 54°
SW:フォーティーン RM-21 58°
パター:オデッセイ ミルド・コレクション #5
ボール:タイトリスト V1
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