<日本オープンゴルフ選手権 初日◇12日◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(7,180ヤード・パー70>
2015年の今大会覇者で、2度目の優勝を狙う小平智。開幕前に、「状態はすごく良い」と話していたが、その言葉どおり8バーディ・2ボギーの“64”をマーク。6アンダー首位タイと、スタートダッシュを見事に決めた。
小平智の「飛ぶ要素が詰まってる」スイングを連続写真で徹底解説!
小平は現在、部門別の平均ストローク(69・92)とバーディ率(4・28個)でツアー首位。今季は16試合に出場して予選落ちが一度もなく、優勝を含めてトップ10入りが11回と抜群の安定感を誇っている。もとよりショットは絶好調で、このメジャーの舞台でもかみ合ったプレーを見せた。
「ラフが深いのでフェアウエーキープが大事」との目論見どおり、フェアウェイキープ率は71・43パーセント(9位タイ)。「アイアンショットもすごく良かった」と、フェアウェイから多くのチャンスを演出した。9月末に優勝した「トップ杯東海クラシック」でパッティングのテークバックを小さくしたことで、「この3週間調子がいい」とグリーン上も自信を深めており、8つのバーディチャンスをことごとく沈めた。しめくくりは18番(パー4)。7メートルのパーパットが残ったが、「狙って入る距離じゃない。目標に打ち出すことだけを考えていた」と、ジャストタッチで決めてピンチをしのいだ。
昨日話したこの大会の目標スコアは「5〜10アンダー」だったが、初日にいきなり6アンダーを出した。「このスコアに満足せず、明日またゼロからのスタートと思ってやりたい」。最高のスタートだが、気の緩みは一切ない。
これまで81回の歴史で16人しかいない、複数回優勝者の仲間入りが大きな目標。また、13年に「日本プロ」を勝っている小平にとっては、3つ目の日本タイトルもかかっている。なお、この大会で勝てば28歳34日で、尾崎将司の27歳297日に次ぐ史上2番目の年少日本タイトル3勝達成となる。このコースは、「どれだけ自分が決めたマネージメントを貫けるかと平常心で回れるか」だと力強く話していた小平。自分との戦いに勝てれば、勝利はきっと掴めるはずだ。
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