<富士通レディース 初日◇13日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース (6,662ヤード・パー72)>
厳しい寒さと雨に見舞われた「富士通レディース」初日。5アンダーで首位タイに並んだ4人の中に、現在賞金ランク2位の鈴木愛、3位のイ・ミニョン(韓国)が顔をそろえた。
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この日を6バーディ・1ボギーで終えた鈴木。雨風の中で「ショットが思うようにいかなかった」と話すも「なかなかバーディチャンスがない中で、よくパーを重ねられた」と前半をイーブンパーで折り返す。その後14番で5mを沈めたのを皮切りに4連続バーディ。11番のバーディも加えて5バーディを奪ってノーボギーと後半で猛チャージ。「こんなにスコアが出るとは思わなかったです。本当にパットに助けられました」と振り返った。
同組で回った賞金ランク首位のキム・ハヌル(韓国)は、4打差の1アンダー13位タイ発進。賞金総額の差は約530万円まで迫っている今、焦りも出るのかと思いきや、ハヌルとのラウンドが自身のプレーにいい影響を与えたと言う。「(ハヌルさんは)アプローチが寄らなくても、必ずパーパットを入れてくるので、その粘り強さがすごい。そういうプレーを見せられると、私もいいプレーをしなければと思うので、プラス思考につながる」
少し前までは賞金ランクを意識してピリピリしていたものの、その時に小畑キャディからの「そんなの気にしてもしょうがない!」の一言が鈴木の気持ちを軽くした。「気持ちばかり焦っていてもしょうがないので、今できることをやろう」と前向きな姿勢も今日の好スタートを後押ししたことは言うまでもない。
一方、同じく首位タイのミニョンは現在獲得賞金9,991万円、ハヌルとは約1,019万円差。1億円を目前にするも「ゴルフをすることに意識を置いているので、お金についてはそんなに意識をしていない。賞金女王も狙う、というよりもあくまで成り行きです」と語った。
鈴木、ミニョンともに女王の座を意識しすぎないことがプレーに良い影響を与えているよう。とはいえ、今大会の優勝賞金は1,440万円。2人のうちどちらかが優勝すれば、賞金女王争いがさらに混沌となるのは間違いない。
【国内女子賞金ランキング】
1位:キム・ハヌル(110,104,000円)
2位:鈴木愛(104,813,800円)
3位:イ・ミニョン(99,909,500円)
4位:申ジエ(79,432,000円)
5位:テレサ・ルー(78,778,000円)
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