<富士通レディース 2日目◇14日◇東急セブンハンドレッドクラブ 西コース (6,662ヤード・パー72)>
賞金女王レースはキム・ハヌル(韓国)と鈴木愛が話題を独占しているが、そこに割り込んできた選手がいる。イ・ミニョン(韓国)だ。ミニョンは大会2日目のこの日、5アンダーのトップタイで最終組のスタート。朝からの冷たい雨をものともせず6バーディ、ノーボギーで回り、2日間トータル11アンダー。2位のテレサ・ルーに2打差をつけて単独1位に立った。
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前週スタンレーレディス終了時点でのミニョンの賞金ランキングは3位。トップを走るキムハヌルとの差は1,019万4,500円、2位の鈴木愛との差は490万4,300円。本大会での逆転も、まったくあり得ないことではない。
「昨日のプレーがよかったので、今日はあまり攻めすぎないように、余裕を持ってプレーしました」と、ミニョン。彼女の武器はつかまったフェードボール。左へのミスは、ほとんどないという。使用するドライバーはテーラーメイドの『M2』で、ロフト角は7.9度に調整されている。その上、トウ側を重くするセッティング。ロフトを立てているのは球が上がりすぎる傾向があるからだというが、左へは絶対に行かせたくないという意識がうかがえる。だが……、「今日はいくつか左に行ってしまいました。でもキックがよくて、フェアウエーをキープできました」と、笑って話した。余裕を持ってプレーしようとしたことが、ミスに寛容になれたのだろう。ミニョンに焦りはなかった。
運を味方につけるのも実力のうちとは言うが、流れを自分のものとしたミニョンは強かった。というのも、18ホール中パーオンしたのが15回。後半の9ホールは、すべてパーオンだった。前週までのランキングでも、パーオン率は73,2877パーセントでトップ。アイアンで放つフェードボールも冴えていた。6つのバーディは、すべてアイアンでグリーンを捉えていた。
「明日も天気が悪いと聞いていますが、あせらずに平常心を保って最終日に臨みたいです。今日もトップにはいますが、2打差の選手もいます。優勝に向けて最善を尽くすだけです」と笑顔でいう。
ラウンド中盤からバーディを連発してくるのがミニョンのスタイル。自分では意識していないが、韓国ツアーでもそのパターンは多かったという。明日の最終日、バック9のミニョンのプレーから目が離せないことになりそうだ。
【国内女子賞金ランキング】
1位:キム・ハヌル(110,104,000円)
2位:鈴木愛(104,813,800円)
3位:イ・ミニョン(99,909,500円)
4位:申ジエ(79,432,000円)
5位:テレサ・ルー(78,778,000円)
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