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畑岡奈紗とのマッチレースで引き出された上田桃子の“攻めのゴルフ”【辻にぃ見聞】

台風21号の接近による悪天候のため、最終日のラウンドが中止となった「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」。3日間54ホールの短縮競技となった大会を制し、今季2勝目、国内ツアー通算12勝目を掴んだのが上田桃子。その上田のコーチを務める辻村明志氏が、前回の優勝から今回の勝利までの過程を熱く語った。
みんなリラックスムード キム・ハヌルもパーカー姿で…
■覚悟を持って“基本の型”と“低重心”を取り戻した上田桃子
「結果論ではないですが、この大会に照準を合わせていた」と明かしてくれた辻村氏。今季の上田は、4月の「KKT杯バンテリンレディス」は悔しい敗戦となったものの、5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」で2年6か月ぶりに優勝するなど、序盤は好調を維持していた。しかし、「ここ数年のなかで特にいいオフを過ごしてきて、スイングの基本の型ができていた。そのままいい状態が続くかなと思ったんですが、6月くらいから疲れだったり、背中を痛めたりして上手く練習ができなくなった」ことから調子が下降線に。8月の「CAT Ladies」と「ニトリレディス」では連続で予選落ちを経験した。辻村氏も、「1年間は(基本の型が)持つかなと思っていたけど、貯金があってもやっぱり崩れるんだな」。上田に対しては、「このまま尻すぼみで終われない。何とかもう一回調子を上げてあげたい」というコーチの思いがあったという。
そして、「日本女子オープン(9月28日〜10月1日)」の時には、「オフの合宿からやってきたことをもう一度見直して欲しい」と上田から提案され、昨年12月に亡くなった元巨人打撃コーチの故・荒川博氏の教えから生まれた、「上から内から最短で打ち込む」というダウンスイングの基本を作り直すことに。「オフほどの時間がないから、作業的には時間がかかるよと伝えたんですが、上田が『覚悟しています』と」。その時に上田から言われたことが、「マスターズくらいまでに良くなってくれれば」ということだった。
その際に辻村氏がもう1つ再確認させたのが、上田の“真骨頂”だと語る「低重心」。調子を崩した原因の1つが“不自然なアドレス”にあると考え、上半身の力が抜けた自然なアドレスを取り戻させた。「“構えは楽に重心は下に、しかも気は抜かず”ということが今大会はできていた。さらに3週前のスタンレーレディスくらいから、2年ほど悩んでいたパットが復調していた。だから、初日に“73”の1オーバーを打った時も、2日目はビッグスコアが間違いなく出るなと思っていたし、疑うものが何もなかった」。その言葉通り、2日目に“65”、3日目に“67”と2日間で12アンダーを叩き出した愛弟子に、「正直たいしたもんだなと思っています」と目尻を下げた。
■畑岡奈紗の“アグレッシブなゴルフ”が上田桃子の“攻めのゴルフ”を引き出した
一方、辻村氏は、「畑岡選手のピンをどんどんデッドに狙ってくるアグレッシブなゴルフに対して、本来上田が持っている“攻めのゴルフ”で勝負できた部分が大きかった」と、今大会で3日間同組だった畑岡奈紗のプレーが、上田に大きな影響を与えたことを認めた。「畑岡選手とのマッチレースの中で火がついたところがあると思う。本当の勝負していくショットを引き出された部分はある」と、畑岡との競り合いが優勝に繋がったと語った。
畑岡のいいところとして、“飛んで曲がらないショット”と“いつでもピンをデッドに狙ってくる技術と勇気”という2点を挙げた辻村氏。しかもアグレッシブなだけではなく、「自分がグリーンを外す時にどういう外し方をするか良く分かっていて、エッジから3〜4歩のアプローチ、カラーに落として数メートルで止めるようなアプローチを、朝練習からしっかりやっている。ゴルフIQの高さを感じる」。さらに「畑岡のスイングの鋭さというか、スイングする時の一瞬のスピードの出し方というのは一級品だなと思う」と絶賛した。
さらに、「アドレスに入って、トップの高さを確認しながら素振りを1回、2〜3歩下がってトントンとジャンプして上体の力みを抜いて重心を下げる。後は気持ちよく最後まで振り切るというのが畑岡選手のルーティンだけど、しっかりと最後まで振り切る、ということが、できそうでできない一番の技術」と分析。「来季日本のツアーにずっと出たら、何勝するか分からないよね(笑)」と総括した。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとして、チャレンジツアーで最高2位などの成績を残した。2001年のアジアツアーのQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子や藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場での愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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