<アジア・パシフィック アマチュア選手権 3日目◇28日◇ロイヤル・ウェリントンGC(7,219ヤード・パー71)>
「アジア・パシフィック アマチュア選手権」3日目、いきなり世界の注目を浴びたのが代々木高等学校2年生の中島啓太だった。
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アウトからのスタートだった中島は、1番から3番までバーディを奪取。さらに5番でもバーディを決め、一気に2位タイに躍り出た。
しかし、スコアとは裏腹に表情は淡々としたもの。
「2番、3番はショットが悪かったし、パットも読んだラインと違うほうに打ったのに入っただけです」
ゴルフの内容が伴っていないことを本人は自覚し、「いつ崩れるか、不安しかなかった」とひたすら矯正に努めていた中島。不安は的中し、その後2つのボギー。バックナインもバーディスタートこそ切ったものの3連続ボギーとするなど、終わってみればこの日は1アンダーの“70”。トータル3アンダーは首位と5打差の7位で最終日を迎えることになった。
中島は小学校1年生でゴルフを始め、高校1年生のときに「関東高等学校ゴルフ選手権」個人戦で2位。2017年には「PGM世界ジュニアゴルフ選手権 日本代表東日本」で優勝し、国内男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」に出場(58位)している。また、「関東アマチュアゴルフ選手権競技」で優勝しているほか、9月12〜14日には英国・リバープールにあるロイヤル・リバプールGCで行われた「デュークオブヨークヤングチャンピオンズトロフィー」に日本代表として参戦、2位タイと奮闘した。
高校2年生ながら落ち着いた雰囲気は、世界の舞台も含めた経験と自らの性格によるもの。攻めていくプレーではなく、自分のスタイルを「目標を1つずつクリアしていく」という。「とりあえずミスを少なく、3アンダーで回れるようにしたい」。スタイルを変えないコメントを残したながらも、「後半で優勝の可能性があったら意識します」と、最後は内に秘める闘争心を明かしてコースを後にした。
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