<樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 最終日◇29日◇武蔵丘ゴルフコース (6,580ヤード・パー72)>
「樋口久子 三菱電機レディス」は台風22号の接近による荒天の影響で、今後の天候回復が見込めず、先週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」に続き最終日が中止に。2日間36ホールの短縮競技となり、トータル7アンダーで単独首位に立っていた永井花奈がツアー初優勝を挙げた。
【関連】嬉しいツアー初V!涙が頬を伝う
その一方、中止となったことで唇を噛んだ選手も多数いた。中でも1打差2位タイにつけていた畑岡奈紗は、まさかの2試合連続2位で最終日が中止に。「今日はできないと思っていなかったので想定外でした。多少フラストレーションはたまります」とがっくり。「2週分運が溜まっていると思うので、来週は天気に負けずにやりたいですね」と、来週の日本で唯一開催される米国ツアー「TOTOジャパンクラシック」へ気合いを入れ直した。
永井と同じくツアー初優勝を目指し、1打差2位タイからスタート予定だったペ・ヒギョン(韓国)も「残念ですね…調子は良いので来週頑張りたい」。畑岡、ヒギョンと並んでいた穴井詩も「まさか全くできないとは思っていませんでした。ここのグリーンは水はけが悪くないと思っていたので。残念です。こればっかりは…」と悔しさをかみ殺した。
3打差6位タイから連覇を狙った申ジエ(韓国)は「2週連続だから本当に残念ですが、皆さんの安全のために中止になったので仕方ないですね。みなさん同じ条件なので」とコメント。優勝した永井について「初優勝した永井さんは何度も回ったことがありますが、若いけどとても強い選手。これからも期待したいです」と優勝者にエールを送った。
同じく6位タイから初優勝を狙った永峰咲希は「もちろん最終日もやりたかったですが…天気ばかりは仕方ないですね。調子は良いので、また再来週から頑張りたい」。同様に6位から優勝を狙った青木瀬令奈も「久しぶりの優勝争いだったのでやりたい気持ちはありましたが自然には勝てないですね」とクラブハウスを後にした。
トータル3アンダー10位タイにつけていた賞金ランク2位の鈴木愛は「やりたかった。とにかく減額が嫌なので(笑)」と苦笑い。今大会は賞金ランク1位のキム・ハヌル(韓国)、同3位のイ・ミニョン、同4位のテレサ・ルー(台湾)が出場していないだけに、追いつく意味でも、差を広げる意味でも絶好機だった。「ハヌルさんがいないのでちょっとでも、という思いも強かった。特に昨日バーディフィニッシュができたので、今日はチャンスあるかなと思ったのですが、こういう天気なので仕方ないです」と話した。
また、今週終了時の賞金ランク70位以内までの選手に、来週行われるセカンドQTを免除できる権利が付与された(今季賞金シードの選手はファイナルからの出場)。38位タイで終わった大西葵は賞金ランク72位と、目標の70位まで約60万円届かず。逆転を目指して最終日に備えていただけに「めっちゃ悔しいです…(22位タイで最終日が中止となった)先週も今週も持ってないですね…セカンドQT頑張ります」と肩を落とした。
その他、今季から日本ツアーに参戦しているアン・シネ(韓国)は賞金ランク82位、セキ・ユウティン(中国)も同78位と70位以内に入れず、来週のセカンドQTに向かうことが決まった。
<ゴルフ情報ALBA.Net>