<HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 3日目◇4日◇PGMゴルフリゾート沖縄(7,005ヤード・パー71)>
最大瞬間風速17.3メートル(名護気象台12時13分)の強風が吹き荒れた「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」の3日目。アンダーパーをマークしたのは、首位に立ったソン・ヨンハン(韓国)ただ一人。多くの選手がこの風の影響でスコアを崩した。
トータル7アンダー2位タイから出た手嶋多一はこの日5つスコアを落とし、トータル2アンダー5位タイに後退。「逃亡したい。このコースから1秒でも早く」と苦笑い。11番ではティショットをOBとしダブルボギー、「ダボは打たないように気をつけてつけていたのですが」と肩を落とした。「(本来は)風は好きなんですよ。もっと上手い具合にできると思ってたんですが」。熟練の技を持つ49歳のベテランも、この日の風には大いに苦しめられた。
同じくベテランの藤田寛之も、「これだけの風の経験はあまりない、特に国内では。全英オープンではあるけど、ちょっとそれよりも強いかな」と、リンクス以上だと感じた強風に3つスコアを落とした。昨日は5番アイアンだった16番(パー3)が、「今日は3番ユーティリティ。30ヤードショートしましたが」と、まったく違うコースとなったPGMゴルフリゾート沖縄に翻弄された。
藤田以上の衝撃エピソードを話してくれたのは、この日のベストスコア“69”のヨンハンに続く、“72”でラウンドした竹安俊也。15番(パー4・459ヤード)のセカンドショットが、「昨日は9番アイアンでしたが、今日はドライバーでした。直ドラしたのに花道までしかいきませんでしたが(笑)」。完璧な当たりを2度続けてもパーオンできないとは…、もう笑うしかないだろう。
この日の平均ストロークは76.639。トータルアンダーパーで終えた選手は、昨日の26人から7人にまで減少した。まさにムービングデーとなった第3ラウンド。明日も強風の予報が出ているがはたして―。この大会の優勝のカギは、まさに風が握っている。
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