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「賞金シードを棒に振ってでも…」下川めぐみが追い求める“完璧なスイング”

<伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前情報◇9日◇グレートアイランド倶楽部(6,741ヤード・パー72)>
今年も残り3試合となった国内女子ツアー。来季から制度が変わり、今季の賞金ランク51位から55位までの選手にリランキング(2018年6月下旬を予定)までの出場権が付与される“準シード”ができたとはいえ、50席の椅子を巡った熾烈な賞金シード争いは今もなお続いている。
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そんな中、賞金ランク46位の下川めぐみは、「シードはもちろん欲しいですが…」と前置きしつつも今は違うところに視点を置いている。それはスイング改造だ。
「日本女子オープンの時の練習ラウンドで運よくイ・ミヒャン選手と回ることが出来たのですが、アメリカでバリバリ戦っている選手のスイングを間近で見たときに自分の足りないものがすごく見えてきちゃって。元々もっと上に行きたいという気持ちもあったし、あんなに飛んで曲がらないものを見せつけられたら、やるしかない。すぐに青山充コーチに相談しました。それで“じゃあやろう、と”」。背丈があまり変わらない選手が、自分とは比べ物にならない球を打っている。「賞金シードを棒に振ってでも、より良いスイングを求めよう」。決意は一瞬だった。
では、具体的に何が優れているのか。「軸がぶれないのが1つ。そして本当に無駄がありません。スイング中のどの動作のどの部位を切り取っても、1つ1つのポジショニングがちゃんとしたところに収まっているんです」。それが、下川が目指すべき「完璧なスイング」だ。
実は別の狙いもある。「これまではオフに入ってから身体づくりをしたり、スイングづくりをしていたのですが、いつも間に合わずにダイキンに行ってバタバタしていました。だから早めに始めようと」。シーズン終わりの12月にプロアマなどの仕事が入った場合、スイング改造に取組み始めるのは1月上旬。そうなれば、スイング完成までの猶予はわずか2か月とタイトなスケジュールになってしまう。それを避けたかった。そしてもう1つ。「試合で見ないと分からないことがある。それをチェックできたのも来年に向けて大きいです」。
決意のほどは目力の強さからヒシヒシと伝わった。続けて言い放つ。「目先の100万円よりも、来季の1,000万円を目指したいです」。次の瞬間、いつもの物腰柔らかい下川に戻って「獲得できるか分からないですけどね(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑った。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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