<大王製紙エリエールレディスオープン 2日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(6,550ヤード・パー72)>
初めてシード選手として参戦した2006年以来、12年にわたりシード選手の座についていた飯島茜。賞金ランク52位から逆転シード獲得を目指し「大王製紙エリエールレディス」に出場したが、2日目を終えてトータル1オーバー・61位タイで予選落ち。シード喪失が決定した。
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「この試合も今までと変わらずプレーした」と飯島。「もちろんプレーしてて上手くいかなければイライラしますし、真剣にやっていました。ですが、この試合というよりはもうちょっと稼げるときに稼がなきゃいけなかったですね」と唇を噛んだ。
今年1年を振り返り、「今年は去年よりショットは良かったのですが…。去年の方が調子悪いなりに稼いでいました。ツイてないな、そう感じちゃったり。気持ちが中々盛り上がらなかったです」と話したところで、涙をこらえきれなくなった。
現在の賞金ランクは52位。今大会、そして来週に行われる最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の結果次第では、賞金ランク55位までに入る可能性は高い。そうなれば、来季から導入予定のリランキング制度における、前半戦の出場権※を獲得できる。仮にそれを逃した場合、来季の出場権を得るため、通常であればファイナルQTでの上位フィニッシュを目指す。しかし、飯島はファイナルQTを受験しないと明言した。
「ファイナルQTには行きません。もしそうなったら来年は出られる試合で頑張りたい。QTに行くことになったらプロは辞めないけど、出させてもらえる試合だけで頑張ろう、とプロになった時から決めていました」
また、もし前半戦の出場権を得ることができても、開幕戦には出場しない予定。「12月に盲腸の手術の予定が入っています。過去2回なっていて、痛くない時に取った方が良いと言われたので。手術していきなりトレーニングや練習ができるわけじゃないので、4〜5月ごろの試合に向けて調整していきたいと思います」と理由を説明した。
長年シード選手として活躍したことについて、「一年一年結果を出したいと思ってやっていました。何年守り続けてきた、というよりも今が良い方がいい。過去のことを言っても仕方ないですから」と話した飯島。「ちょっとゆっくりしたい」と言い終えて涙をぬぐった。
※来季からLPGAで導入される「リランキング制度」により、今季の賞金ランク51位〜55位の選手に「前半出場権」が付与される。ここでいう前半とは、開幕戦から第1回の優先順位リランキングが行われる6月4週(『アース・モンダミンカップ』まで。今季の日程を参考)終了までとなる。
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