兵庫県の有馬カンツリー倶楽部にて開催されている、来季の出場権を懸けたファイナルQTは3日目が終了。セクシークイーンと呼ばれ、今季の国内女子ツアーで話題を提供したアン・シネ(韓国)はトータル6オーバー・88位から上位進出を狙ったが、この日も“74”とスコアを2つ落とし、トータル8オーバーの89位タイと苦しい状況が続いている。
2日目同様に、この日も浮かない表情でクラブハウスへ引き上げてきたシネ。
「何かキッカケを掴みたかったのですが…。今日も残念ながら自分の求めるようなプレーができませんでした。パットもあまり入らなかったし、ドライバーの距離が出ていない分、ドッグレッグのホールでは、2打目で(木々を)越えていかなければならないところばかりになって、攻めづらくなってしまいました」と肩を落とした。
自身のツアー最終戦となった「大王製紙エリエールレディス」から風邪に悩まされているが、「体調は万全とは言えないですが、それがプレーに影響したことはない。これが実力だと思います。そう受け入れるしかないですね」。
このまま下位で大会を終えた場合、第1回リランキング(アース・モンダミンカップ終了時を予定)までの来季前半戦には出場できない見通し(今季でいうと、リゾートトラストレディスでのQTランク73位が出場最低位)。リランキングまでの出場試合は主催者推薦に限られる可能性が高い。
泣いても笑ってもあと1日。「この3日間だいぶ打ちましたが、最後まで一生懸命プレーするしかない」と気丈に話したが、その後ボソッと「残念です。すごく悔しいです…」。険しい表情でクラブハウスを後にした。
※国内女子ツアーのファイナルQTでは例年35位以内に入ることができれば、翌シーズンのフル参戦権(一部の試合を除く)を手にすることができたが、2018年からはシーズン途中のリランキング制度が実施されるため、QTで得られる権利は「前半出場権」となる。おおよそ30位以内に入ることができれば、2018年シーズンの『アース・モンダミンカップ』までのほぼすべての試合出場が可能になる。
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